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「丁寧な暮らし」の正体


寝て食べて安心できる場所があればいい。
案外、私はそんなタイプだ。

私にはいわゆる「暮らし系」のインスタアカウントがあります。

ここでは、私のお部屋のインテリアを中心に好きなことを載せているつもりですが、図らずもフィードを見ていると「丁寧な暮らし」に見えるようです。


まぁ、そうだろうなぁ〜〜と思う。
整えられた部屋とそこそこの自炊の写真をアプリで加工をして、綺麗に見える投稿を心がけている。

とはいえ、理想の生活を送れているときとそうでないときがある。

それでも「丁寧な暮らし」に見えるような生活を載せられるのか。

このアカウントの中の私はSNS映えのためにつくられたものなのかというとそうではなくって、純粋に自分のことを受け入れて自身を大切にできる暮らしがそう見えるだけだと思っている。


私は元々とんでもなく自己肯定感が低い。自分の容姿も性格も好きにはなれないどころか、受け入れることもなかなかできなかった。

その中で少しでも受け入れられるきっかけになったのが、自分の感情にもっと素直になることだった。好きなものは好きと言っていいし、しんどいときは思う存分休めばいい。自分を大切にできるのは自分だけだから、ちゃんと本当の気持ちと向き合うことが大切だということをこの2,3年でひしひしと感じている。

じゃないと、本当に自分が潰れてしまう。

それは私の体験で感じたことだから、自身に対しての説得力がめちゃくちゃある。それがとっても大きいんだろうなと思う。

具体的には以下のことが暗黙のマイルールだ。

  1. 好きなもの・ことを知る

  2. 必要だと思わないものを手放す

  3. 些細なことでも気持ちを吐き出す

  4. そのとき1番したいことをする

  5. できないことを責めない


好きなものを知るって、私的とってもとってもとっても大事なこと。なんとなくで選んだものよりも好き!と確信しているものは、持っていると気持ちが段違いに高まるし、ご機嫌でいられるようになった。

お気に入りものがある分、そうでないものは目立つ。それらとお別れをすることで、好きなものや気に入っているものを近くに置くことができる。

好きに素直になれたら、次は自分のネガティブなところも受け止める。よかったことはもちろん、嫌だったことや「なんかな」と思ったもやもやも全部書きだす。

そして、その気持ちに沿ってそのとき1番したいことをするようにしている。ここも結構重要。元気で意欲的なときはたくさんしたいことがあるから、それこそインスタで出ているところだと思う。
だけども、やっぱり常にそんな理想な生活は不可能。しんどいと思ったら、ご飯はカップラーメンのときも、片付けることもせず帰ってきたままで寝落ちすることだってある。

一見、正反対の生活に見えるかもしれないけれど、どちらもそのとき1番したいことをしている。
自堕落な生活は丁寧に生きているように見えないかもしれないけれど、自分の気持ちに丁寧に向き合った結果だから、そのときに何もできなくっても「なんもできてない、、」と落ち込むことも少なくなった。
それが自分を受け入れる小さな小さなきっかけでもある。


ただ料理も掃除も何でも時間をかけての「丁寧に」ということではなくって、自分と向き合って時間をかけて身体が喜ぶごはんを作ることもあるけど、時には自分の体を休ませることを優先させたり、したいことがあるから効率よく他のことを済ませる。

丁寧に生きることよりも自分の気持ちに従って柔軟に対応して心地よい生活をしていきたいなと思う。


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