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本よみ日記16

9.6月

起きて堀江敏幸『河岸忘日抄』。穏やかと言っていい話と同じくらい平らな心で本を読めることが単純にうれしい。昨日の昼もだいぶ過ぎたころ、検査結果が陰性だとわかった。

その後、夫は饒舌だった。私が「『罪と罰』を読まない」を読んで本編も読むつもりだと言うと、自分はエキスパートだから、とドヤ顔である。そういえば学生のときに読んでいたような。引っ越す前の本棚には『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』『白痴』を見かけたが、今はどうやら手放したらしかった。

あれこれ話していると、かなり前だがアキ・カウリスマキの「罪と罰」をユーロスペースで私だけ観たような記憶が出てくる。なんとか思い出せるのは、ラスコのおでこが広かった、部屋が青かった、でもカウリスマキはたいがい青いか、という衰えた自分の記憶を再確認するのみ。

夕食前に息子が昼寝をした。これはかなり珍しく、家族みなぱりぱりに緊張していたのであった。



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