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シャネルを紡ぐ手の話


ガブリエル・シャネル展の記事にたくさんのスキをいただき嬉しいGUMIかおりです!


シャネル繋がりで今回は
CHANEL NEXUS HALLにて開催中のこちらへ。
シャネルを紡ぐ手
アンヌ ドゥ ヴァンディエール展

ライティング完璧やな!

NEXUS HALLの展示は興味のあるものがよくやっているので、銀座周辺に用があるときにタイミングが合えばさらっと立ち寄っている。
だいたい無料で観られるのでとても嬉しい!
(店舗の入り口とは別で入れるのでむやみにドキドキしなくてもOK!←庶民の考え笑)

今回の展示は、フランスの写真家アンヌ・ドゥ・ヴァンディエールがシャネルのオートクチュールとメティエダール(※)のアトリエを取材して撮った写真展とのこと。

メティエダール=“芸術的な手仕事”の意。シャネルは1985年から、オートクチュールを支えてきたアトリエを次々と傘下に収め、文化遺産である手仕事の伝統を継承・保護しつつ、さらに進化した創造性を引き出している。そのアトリエの職人技をたたえる称号でもある。


ものを作る美しい手たち…


プリーツ工場、靴職人、帽子職人、ジュエリー職人から、コサージュや羽根飾り、手織りのツィード、気の遠くなるような繊細なビーズ刺繍。。
そのすべてが職人の手によってつくられているもの。それらを紡ぎだす手にフォーカスした写真、美しい物を作る人の手は本当に美しかった。

カメリアを完璧に作れるようになるのに5年かかるのだと。


各セクションの写真とともに職人の言葉が展示されており、その文章を読むのも面白かった。
職人っていうとごつごつした手のおじいちゃんを思い浮かべてしまうけど(もちろんその道一筋で年齢を重ねてそういう風貌になっている人もいたけど)、細く美しい手だったり、指輪をたくさんつけていたり、きれいにマニキュアを塗った長い爪の人もいるし、タトゥーいっぱいのがっちりした人もいるし、本当~に多種多様。

絵画を見ているよう。

どんなにコンピューター技術が進化したって、線をつないで動かしているのは人間の手でしょ。みたいなことを言ってる人がいて、まさにその通りだよな~と思った。
将来無くなる職業とかよく耳にするけど、絶対に人間にしかできないことってあると思うし、人の手で作るものを無くしてはいけないと思う、私は。

シャネルというブランドが脈々と受け継いできた美意識と職人の確かな技術。素敵な空間で、素敵なものを吸収できて、良い時間が過ごせた。

会期は10月2日までなので、気になった方は是非行ってみてね。


〜おまけ〜
会期最終日だった野口哲哉展にも滑り込み。
これを見てニヤっとしちゃった。


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