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実家に帰って思ったことの話


久しぶりに実家に帰った。

母親が還暦を迎えるのでお祝いと称して。
でも夕飯もご馳走になっちゃったしあれ食えこれ食え風呂入れで逆に至れり尽くせりしていただいて、何しに行ったんだ?って感じだったけど。

そして昨年から入退院を繰り返しているばあちゃん。
帰るたびにどんどん体調が悪化していってるのを目の当たりにしてなんとも言えない気持ちになっている。
お医者さんが言うには持って2年らしい。
話してるとさすがに誰ですか?とは言われなかったけど、
チビは元気か?とか
向こうのお母さんはどうしてる?とか、
あー、叔母ちゃんか義姉か誰かと間違えてるんだな〜と思ったけどまぁ。いちいち否定することはないのでうんうんと話を合わせて聞いていた。

私は小学校上がるくらいまでばあちゃんに育ててもらったので、内心かなりしょんぼりしている。いなくなってしまうことを考えると秒で泣けるぐらいには。

なんか、人生ってこういう感じなんだなとじんわり思った。人も動物も一緒だ。ずっと同じではいられないし、時が過ぎていくんだなぁって。

とはいえ我が家はみんな個人主義的な考えでサッパリとしているので、しんみりしたりとかは無いんだけどね。
いざというときに連絡する先リストもあるし、物の整理もしはじめてて、遺影も決めているらしいし、昔買った喪服着れないかも〜とか。不謹慎ファミリー笑
縁起でもないって言われそうだけど、そういうのはちゃんと準備したり心構えはしておいて損はないんじゃないかと。
私は実家まで新幹線の距離だからその気になればすぐに帰れるけど、兄弟は海外住みなのでそうもいかないしなぁ。

自分たちのことを後回しにしてばあちゃんの介護を最優先に生活してる両親にはほんとに頭が下がる。親だってまあまあ歳だしね。
世の中の人たちもみんなこうやって生きてるんだよな。何の責任もなくやりたい放題やってる私は本当に未熟だと感じる。甘ったれでほんとごめーん!て感じだけど、それでもなんとかやらせてもらってます。すまん!

田舎の枯れた草木の寂れた風景も相まって(天気が良いのがまた寂しさを強調する)、色々と考えさせられた今回の帰省だった。
なんか楽しいこと考えないとな。

実家に着いて荷物を開けたらほぼ空の化粧ポーチだったので(ビューラーとアイシャドウしか入ってなかった。は?)すっぴんで銭湯帰り?みたいな感じで新幹線乗って東京へ戻った。


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