#9 友達(大人になった今)って何だろう③

約10年ぶりに沖縄人になりました。28歳だったと思います。
逃げ帰るように沖縄に帰りました。
仕事はもちろんのこと、遊び方も中途半端で、東京での暮らしが何一つ身になっていないことを感じながら沖縄行きの飛行機に乗ったのを鮮明に覚えています。

よし!無かったことにしよう

東京生活の終盤。家も追い出されて親友の家に転がり込み、
定職にも就かずにバイトでつなぐ日々、バンドも適当に。

そういった東京生活を無かったことにして、
沖縄からイチから始めよう!

ゲームを再起動するように20代の暗黒生活をリセットして
沖縄生活セカンドシーズンを強制スタートしました。

仕事も中途半端だった ⇨  取り返すには? ⇨死ぬほど働く!と極端な方向へ進み、広告代理店に就職しました(2〜3回転職して最後の代理店に10年いました・それはまた別の話で)
遊びも中途半端だった ⇨ 取り返すには? ⇨バンドをちゃんとやろう!
アフリカンバンドを始めます。

情けなかった東京生活へ復讐するように、毎日を充実している生活で
塗りつぶしていきました。だけど、今になって振り返ると、
その動機は、半分しかなくて
残り半分は親友への無言の報告だったような気もします。

「俺は沖縄で充実した生活をしているぞ」

仲本が沖縄帰った数年後に、親友も沖縄へ帰ってきました。
そして、自分はGUILD OKINAWAを立ち上げ、彼は実家の会社の2代目として
拡大させました。


会社経営すると大なり小なり大変なことが起きます。
とても孤独を感じることがあります。

そんな時仲本は、
だけど「あいつも頑張っているはずだ、ダサい姿は見せれない、だから俺も頑張ろう」と何かあるたびに、心の中に登場してもらっています。

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「友達は自分の人生の進み方で変わっていくもの」

ただ同じ年、ただ同じクラス、ただ近くに住んでいる友達から、
働く仲間、何か目標に向かって進む友達へ、
同じ立場になって、同じビジョンを共有できる同士とも言える仲間へ。

自分の人生の変化の中で、関わる人たちが変わっていく中で
友達の性質も変化していきます。

その中でも親友は時に強烈に関わり、時に疎遠になりながらも
ずっと繋がっている。最終的には永遠に会わなくても、友達といえる存在になった時に、親友へと転生するんだろうなと思っています。
そうなると、その後、相手の性質が変わろうが、こっち側の気持ち(親友と思う)は変わらないんだろうなと思います。

そんな親友が一人でもいれば、人生、少し幸せかもね


(終わり)