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VR空間内でLTを発表した

こんにちは、げん子です。
今回はVR内で社内のLT発表をしたので、そのまとめとしての記事です。
普通に発表してもよかったのですが、どうしてもVRの中で何かイベントをやるという事を試してみたくて今回トライしました。

ハードウェア構成

  • CPU:Core i7-3770

  • メモリ:16GB

  • SSD:128GB

  • HDD:1TB

  • GPU:GeForce GTX 1060 6GB

  • Oqulus Quest(2じゃない)

ソフトウェア構成

配信向け

  • Windows 10 Pro

  • Oqulusソフトウェア

  • VirtualCast

  • Steam

構築向け

  • VRoidStudio

  • Blender

  • Unity

使用サービス

VR空間を構築する

ロケーションを決める

VirtualCastでは、配信する時に使用する空間やアイテムオブジェクトなどを
SEED ONLINEというサイトで購入したり自分でアップロードしたり出来ます。
今回はこの中から良さげな雰囲気の空間(VirtualCastでは配信スタジオをロケーションと呼んでます)を見つけて購入します。
今回は

こちらを使わせていただきました。
SEED ONLINE上でインベントリ登録しておくことで
VirtualCast上で使用する事ができます。
ロケーションを自分で作る事もできます。
作る時はBlenderとUnityで作るのですが、今回の会場は良さそうなロケーションが見つかったので使わせていただきました。

キャラクターを作る

キャラクターはVRoidStudioというツールを使う事でパッと着せ替えしたり髪型を変えたりというのが容易に出来るようになっています。
このVRoidStudioではVirtualCastで使用出来る(VRM)形式でエクスポートする事が出来るのでお手軽です。

各種小物を作成する

VirtualCast内で使用出来るオブジェクトはVCIという形式で作る必要がありますが、
こちらもロケーションと同様にBlenderなどでオブジェクトを構築し、最終的にUnityでVirtualCastで使えるVCI形式に変換をかけることで
SEED ONLINEに登録する事が出来ます。
BlenderとUnityを使った小物などのVCI作成については他の方が詳しく説明している動画や記事等がありますので、そちらを参考にしていただけると良いかと思います。
今回会場に持ち込んだ小物の一部は自作で

  • 企業ロゴ

  • ダルマ

  • 各種ネオン管

  • 教壇

を作成しました。

VCIとは

Virtual Cast Interactive
バーチャルキャスト内で使用可能なアイテムのことです。

VRMとは

「VRM」はVRアプリケーション向けの人型3Dアバター(3Dモデル)データを扱うためのファイルフォーマットです。glTF2.0をベースとしており、誰でも自由に利用することができます。

VR空間で発表するLTの資料を準備する

まずはPowerPointで資料作成をします。
完成したらPDFでエクスポートしておきます。
VR空間の中でLTの発表をするという事で、スライドもVCI形式で作成して持ち込む必要があります。
スライドを作成するにはツールを使うのが便利で

これを使わせていただきました。
このツールは、連番の画像ファイルをまとめてスライドオブジェクト(VCI)にしてくれるという優れもので、画像を生成していくつか入力項目を入れるだけで
スライドオブジェクトを作成してくれます。

連番の画像ファイルを作成する必要があるので、PDFから連番画像に変換するRubyコードを使わせていただきました。

カンペを作る

VirtualCastは配信用のツールということで、カンペを設定するオプションがあります。
これも画像である必要があるのと、パブリックにどこかのサーバで配信されている必要があるので、今回はDiscordのプライベートなチャンネルに画像をアップロード(画像のURLはパブリックになる)してVirtualCastで参照するようにしました。

空間内部のカメラ配置を決める

カメラはビデオカメラを持ったり固定したりしてVR空間内部を撮影できるのですが、カメラも登壇者も自分、という、一人全役になるので、
手元でカメラを操作出来るツールを使用して

  • 登壇者+スライド

  • スライドのみ

  • 空間全体

を手元で切り替えられるように設定しました。

当日の配信構成

他のメンバーはZoomに入っている状態なので、Zoomの画面共有でVR空間の中を映すようにしました。
音声は発表者(自分)の声がZoomに乗ればよかったので、普通にマイクをZoomで設定して配信しました。

実施してみて思ったこと

VR空間も準備して挑んだものの、VR空間に入ってこれる装備を持っている人がいなさそうで、VR空間内で一人での発表になってしまいました。

コロナ以前のような集まって勉強会をして、というスタイルが
もしかしたらVR内で実現出来るかもと思ったりもしました。
が、やはりVR自体まだ普及までは遠いのかなとも思いました。
VRゴーグルの布教活動は今後の課題です。

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