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犬神家の一族

YouTubeのオフィシャルチャンネルで2週間限定公開とのこと。
起き抜けに動画巡りしていてハッケンし、さっそく鑑賞しました。

朝から犬神家は重いので、夕方ぐらいから見ようと思ってなんとなくクリックしたところ、、、うっかり最後まで見てしまいました。
もう何度見たかわからないけど、何度見てもやっぱりいいですねえ。

というわけで感想文。
ちゃんと書くとすごい分量になりそうなのでテキトーに行きます。

全編に渡ってあふれ出す古式ゆかしい日本家屋の美しさと不気味さのハーモニー。
冒頭のお座敷のシーンだけでも圧巻。

妖怪ぞろい!ベテラン女優たちの共演。
俳優さんたちも化け物ぞろい(褒めてます)で重厚感たっぷり。
最近のチャラチャラした映像作品では味わえない奥深さ。

狙われ過ぎ!何がしたいのかわからないけどとにかくモテる珠代。
原作では「神々しい美しさ」とあり、島田陽子の清楚な美貌とは雰囲気ちがうような気がするけど悪くないキャスティング。
岩下志麻あたりが原作には近かったかもしれない。美しいよね、志麻。
日本民族の血が生み出した最高傑作、それが志麻。
あの横顔はまさに女神。

珠代のナイト、意外とキュートな猿蔵。
日本人ばなれした体型と顔だち。
何の前置きもなく出て来るけど、彼の出自も興味深い。
たしか神社に捨てられてて、珠代と一緒にボディガード的に育てられた設定。
「吉祥天女」の小夜子がなんかそんな関係性の男を(あやふや)連れてた。姫と従者みたいなロマンチシズムがあっていいよね。
ラスト近くで花束抱いた猿蔵よかったわー。

風に揺れるアネモネのような風情ある美女、坂口良子。
好きです。とても好きです。
この美女の忘れ形見がアレとは実にむごい。

そして金田一を演じる石坂浩二の美男ぶりね。
珠代と並び、この作品の双璧と言えるでしょう。

佐清は美青年という設定だけど、演じるあおい輝彦は顔がパンパンで残念。
もうちょっとダイエットして望んでほしかった。
そういえば彼はジャニーズ事務所出身だよね。
「病院坂」にもパンパンのまま出てます。
「悪魔の手毬歌」で抜擢された北公次もジャニーズ出身。
このキャスティング、市川さんには何か意図があったんかな。
北公次の場合はフォーリーブスの別の人を指名していたらしいけど、どっちにせよ「ジャニーズの人」だったわけでしょ。

私が初めて買ったサントラは「犬神家の一族」でした。
大野雄二による流麗なメインテーマがまだ子供だった私の琴線に触れました。

印象に残ってるセリフ
「私のことなんか一言も書いてないじゃない!」
「珠代が言ったことは嘘だよね」
「あの人のこと、忘れられない」

ラスト数分の格調の高さときたら、まるで文芸作品のよう。
格調とドタバタと、大野雄二。
いいよねー。



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