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#4 「うっせぇわ」

【前回の内容】↓

森久美子の講演を5日連続聞いた深夜。
私はいつものように鳴いているなぁと
諦めモードでぼんやりとしていた。

私は常日頃、旦那の大きなイビキを横で聞きながら
爆睡できるタイプなので、
ボナムの鳴き声を聞きながらも眠りに入ろうと思えば
入れてしまうのだ。
そんな矢先、

「うっせぇーーーーーーーーーーーーーーーーー」

旦那がついにブチギレた。
日中はテレワークで張り詰めている旦那。
夜はゆっくり休みたかったんだろう。
ボナムが来てからと言うもの、夜鳴きにうなされて
睡眠もろくにとれていなかった。
彼のストレスは限界レベルまで達していた。
しかし、ここでボナムの元へ迎えば
防御魔法「無視」は解除され、要求吠えが勝ってしまう。

「もうちょっと無視してなよ」
私は旦那をなだめたが、
その日の旦那は暴走機関車のように
荒れ狂っていた。

はぁ?うっせぇうっせぇうっせえわ
あなたが思うよりも大変です
一切合切仕事しない
あなたじゃ分からないかもね
嗚呼よく似合う
そのしつけの決まり文句
うっせぇうっせぇうっせぇわ
くせぇ口塞げや限界です…

うっせぇわ/ Ado
※太文字は替え歌としてアレンジしています


そう私に吐き出し
旦那はボナムの元へ行き

「ごるぁぁぁぁぁぁぁ」と怒った。

ボナムはいきなり自分に突入してくる
社畜機関車に驚き、ビビリまくった。

旦那はすっと、寝室に戻ってきた。

「ボナム大丈夫だった??」
「うん、びびってた」

部屋に平和が戻った。
これで諦めてくれたのだろうか。
もう鳴かないでほしいなぁ。
これで終わりにしてほしい。
そう思いながら、私は眠りにつこうとした。

何かに満足したのか、旦那はすでに眠りに入り
いびきをかきはじめていた。

「どっちも、うっせぇわ」

そう吐き出し、また眠りについたのは束の間で
早朝に私たちは、また彼の素晴らしき美声で
叩き起こされるとは
この時は知る由もなかった。。。

サポートしていただきありがとうございます!サポートは全てボナム(愛犬)に還元しようと思います^^