Roll.10 期限切れフィルムとジャンクカメラ 記憶色じゃない価値
noteの皆さん、またお会いできて何より。
いよいよ10回目の更新だ。フィルム写真をロール毎に載せているので、このロールが10本目になる。
一つの節目ということで、原点回帰ではないが僕が大学1年生になって一番最初に撮ったロールを載せる。
camera: ミノルタ Hi-Matic F(ロッコール38mm F2.8)
film: フジフイルムSUPERIA 400
*近接のピントが合わない致命傷
マイナス×マイナスがマイナスの二乗になった
節目となる今日の主人公は、どこで誰にもらったかも覚えていない期限切れのフィルムと、動作確認できないジャンクカメラの山から拾ってきた200円のフィルムカメラ。
期限切れフィルムは、以前も使ったことがある。フィルムを買ったときは、箱に書いてある2年くらいの先の期限をみて、いつか使うだろうと思っていたにもかかわらず、いつの間にか、そのいつかをとうに過ぎ、熟成されてしまっている。
*前のnoteでも使ったが、セルフタイマーで自分も写れる
*デフォルメされた色じゃない、暗いとこではノイズが乗るしブレる。
記録色じゃなくなった、焦らず振り返ったときの思い出
通常のフィルムよりも色ノリが悪い。
フジのネガフィルムなのに、映し出されるのは特有の色ではなく、彩度の低く、ざらついた仕上がり。
フィルム写真は記憶色と呼ばれることがある。
記録の王選手、記憶の長嶋選手みたいな形で、実際に自分たちが見た事実やリアルを忠実に反映するのではなく、脳内でイメージを膨らませて反映する。
忠実に映るスマホカメラがある一方で、評価されるフィルム写真は長嶋選手側の話だ。
実際の僕たちのリアルって、このロールのように、そんな華やかなものではなく、失敗が5割、いいことが1割、他は普通の繰り返しだ。
綺麗ないいことばかりインスタ映えとして残しておくのではなく、普通なことも失敗も、こうやって自分の中で振り返えることで、いい顔した自分だけじゃない、本当の自分をかんじた。
*当たり前の愛おしさに気づけた組み合わせ
最後までお読みいただきありがとうございます
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