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Roll.4 naturaが無くなったあの夏、フィルムの夏も終わった。

noteの皆さん、またお会いできて何より。

前回の投稿では、僕の写真生活の核となっていた展示会の準備段階を撮った一本で、華やかな舞台を作る黒子の部分を書いていった。
今回も引き続き、写真部での活動で撮影したフィルム写真をロール毎に載せていく。

インスタグラムでは、ポートレート写真を投稿している。
1月の途中からほぼ毎日投稿してきて、30枚近い写真が僕自身のポートフォリオ兼、思い出置き場として積み上がってきた。

今後はフィルム写真を中心としたnoteの更新頻度を上げ、学生時代の総括としていきたい。

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*夏合宿、手持ち花火

フィルムで撮る、最後の夏の夜

こんな2月真っ只中にキラキラの夏の写真かよ、と思われるかもしれないが、学生時代を振り返る上である程度時系列を追っていきたいため、悪しからず。

使用カメラはM42マウントのド定番ペンタックス SP、レンズもペンタックス Super Takumar 50mm F1.4だ。
発売は1964年で、東京オリンピックに合わせて登場し、発売から数十年経っても人気のあるコスパの良い銘玉だ。

フィルムはフジフイルム natura 1600という超高感度の一本。
フィルムでは100や400が一般的な中で、光を感知する感度が桁違いに高いこのフィルムは、薄暗い屋内はおろか、手持ち花火のわずかな光も映し出してくれる唯一の存在。

一方で、撮ればエモくなる常用フィルムと違い、露出を外すとただの砂嵐になる。
そんなフィルムは2018年に廃番となり、この撮影が高感度番長と僕の、最初で最後のマッチアップとなった。

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*夏合宿を担当してくれた、大好きな仲間たち

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*みんなが食事を終えて、仕切り終わってから
BBQの残りを食べる担当者。
こういう献身的な行動に素敵だなって思う。

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*あえて、フィルムで撮る

部活ができなくなった今、夏を振り返る

ちなみに、撮影時期も2018年の夏、コロナウイルスなんて物騒な言葉が生まれる前。
まだ僕が、コロナと言われてもビールしか思い浮かばないであろうパリピ大学生をしていた時のことだ。

そんな人間が、夏に迎える大イベントは、免許合宿でもインターンでもない。そう夏合宿である。
ビンゴ大会で一個目の数字を言っただけでビンゴ!!と叫ぶお調子者が毎年いるように、BBQからの花火も夏合宿の風物詩だ。

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*いつかの展示会にも出した「一輪」

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*儚く散ることが美しいだなんて言っちゃって

それでも写真は素晴らしい

お気づきかもしれないが、高感度と引き換えにこのフィルムが持つネガティブな点は、粒状感である。写真に砂をまいたようなノイズ(ざらつき)が埋め尽くす。

ただ、決してきれいな表現ではなくても、手塩にかけて撮影するとフィルムマジックがかかり、どんな一枚もかけがえのない思い出に感じる。

肉眼では、デジタルでは生み出せないノイズは、実際に触れることができるような物質性がある、と価値を見出してしまう。

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*所詮写真なんて自己満足、
それでも写真は素晴らしい。

最後までお読みいただきありがとうございます。
みなさんの「スキ」が次へのモチベーションになります。
今後は卒業までのラストスパートをかけていきます!! 

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