@atlnln4

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あの子の、カタカナが言いにくそうな口元を今もふと思い出す

    • 自分の機嫌は自分で取るものであって、人に縋ってはいけないなと思ってはいる けれどそれを繰り返している自分を振り返ると悲しいよ

      • どうしようもなく死にたくなった時の私のために、今は死なない理由を書き留めている 自分を助けられる人は自分しかいないと知った16の帰り道

        • 切り捨てて雨

          ネイルが所々禿げてしまって、爪の上が雨が降った翌日の世界をうたっている。角度を変えるといっそう光を増すソレに私は夢中だった。 でもそろそろ落とさなくては。この爪であなたの手は握れないのだから。 爪も髪も毎日丁寧に手入れされているのに、ある日突然切り捨てられてしまう。私にとってあなたが爪のような存在ならよかったのに。 けれど私が爪であったら、と考えるだけで少し呼吸が浅くなる。 切り捨てるなら優しくなんてしてほしくなかった。綺麗に切り揃えられた爪と同時にのびてくる骨ばった手を、

        あの子の、カタカナが言いにくそうな口元を今もふと思い出す

        • 自分の機嫌は自分で取るものであって、人に縋ってはいけないなと思ってはいる けれどそれを繰り返している自分を振り返ると悲しいよ

        • どうしようもなく死にたくなった時の私のために、今は死なない理由を書き留めている 自分を助けられる人は自分しかいないと知った16の帰り道

        • 切り捨てて雨

          私の白い腕に刺さっている 注射器の先には カセットテープがつながっている

          私の白い腕に刺さっている 注射器の先には カセットテープがつながっている

          『でもね、死にたくないの』

          知らない街の電車に乗っていたら 制服を着た小学生が二人、乗り込んできた 聞き耳をたてなくても聞こえてくる話し声 「死んじゃった姿のまま天国にいるとしたらさ、99歳で死んだら天国で楽しめなくない?」 『たしかに、もう動けないかもね』 「だからね、僕早めに死にたいんだ。そしたら天国でも楽しく遊べるでしょ?」 『ふーん』 『でもね、死にたくないの」 この会話はノンフィクションです。実在の人物や団体などと関係あるかもしれませんが、私にはよく分かりません。 私が言いたいことはノン

          『でもね、死にたくないの』

          ピンクを吐き出す万年筆 これで君の名前を書いたら、 幸せになってくれるかな

          ピンクを吐き出す万年筆 これで君の名前を書いたら、 幸せになってくれるかな

          くぐり抜けた春と私

          何か異常を起こしても「思春期」で片付けられる約7年間。生きづらかったと早く言いたい。 私がその7年の中にいる今は過去にできないから。はやく思い出話にして笑ってしまいたい。 7年間をめくり終えた後にあの時と同じ異常を起こして、全てを証明したい。何のせいでもなく私という人間そのものが、あなたから異常に見えたこと。 あの日の私をあなたは殺したのです。 一言で片付けられてしまった私が一言も発せなくなってしまったこと、あなたは知らないのでしょう。 「思春期」とラベリングされたビン

          くぐり抜けた春と私

          夏を覗き込んで、私はむりやり遠くを見た

          「夏」が気温を上げればあげるほど、人間が喜ぶと思っていたとしたら安易に暑さを責められない。 暑さを苦に感じている人間が多いことを分かった上での行動なのかもしれないが、そのように思ったら私はもっと死にたくなるだろう。 目に見えないモノは全て綺麗だと思っていたいのだ。しかし私のソレはその対象が実際どのような姿でも、どのような思考でも変わることはない。 「綺麗」だと思っていたいのだ。その感性をむりやり生み出して自分を肯定しようとしている。 勝手に作り上げたキョゾウを心から愛し、

          夏を覗き込んで、私はむりやり遠くを見た