はじめての遠征
2022年7月31日、ご縁があってKINDAN SIRI SILLY PARTYに参加させていただく運びとなりました。
そしてこのイベントは私にとって初めての遠征となったので、初遠征というものにまつわるお気持ち文(1,4,5)と遠征の実情(2,3)について書こうと思います。
前者はただのお気持ち文ですが後者はもしかしたらこれから遠征をやる人に多少役に立つような情報がなきにしもあらずかもしれない。
いやたぶんそんなでもないかも(保険)。
1.初遠征が決まる
ほんとを言うとわたしは最初、このイベントに参加する気はなかった。という書き方をするとなんかすごくやる気なさそうというか行きたくなさそうというか……という感じがするけど、別にそういうわけではない。
以前にも書いたことがあるけれど、私は現場情報に対して自分が行くかどうかを検討することに慣れていない。遠方のイベントに関しては尚更というか、遠いから行けないなぁ、行ける人はぜひ楽しんでねお話を聞かせてね☺️と思うことが前提で、今回も最初はそんな気持ちでいた。
だから、チャンネル会員1次先行には応募してなかったくらいだ。
そんな中、今回のイベントに参加する運びとなったのは、偏に連番しない?と誘ってくれたFFの友人のおかげだった。
友達の多そうな彼女が連番しない?とわたしに声をかけてくれたのがめちゃくちゃ嬉しかったし、こういうタイミングで初遠征をしておいたほうが良いかもしれないとも思った。
そうじゃなきゃ遠征の機会をずっと逃し続けるのかもしれないと思った。
イベントに行きませんか?という誘いが、公式→ファンの皆さん(わたしも含まれる)という単位が大きなものから大きいものに向けられる形から、友人→わたし、という個人to個人の明確なものになったことで、わたしは自分の前提を一度再考し直す機会を得たように思っている。
ここにきて、ようやくわたしは、東京だとかその近辺だとか大阪だとか、その辺りでやるようなイベントに対して「遠いけど頑張ればいけるかもしれない」という視点を持つことができた。
それによってようやくまともに遠征を検討できるようになるのだけど、それでも決断するには少し勇気が要った。
せっかくのありがたいお誘いにも、ちょっと考えてもいい!?と言ってそこそこ待たせたりしちゃって申し訳なかったなぁとかも思う。本当にありがとうね。
はじめてのことに手を出すのはふつうに怖いし、地元で開催されるものほど気軽に参加できない。
わたしはわたしの推しも言うように、何かを得るためには何かを失わなきゃいけないの感覚を持っていて、だから身に余るんじゃないかと思うものに手を伸ばすのはちょっと怖い。
加えて、わたしは推しを推す上で、自分の負担にならないラインを慎重に見極めることを大切にしている。
なんだかもっと純粋に好き!と言える気持ちだけで走れたらいいなと思うこともあるけれど、このように理屈っぽい性格なのでそうもいかず、わたしは何事をするにも自分的メリットとデメリットを頭の中で論って天秤にかけ続けていて、推しをを推すということについても例外じゃない。
まぁ好きだからこそなんだけどね。
その天秤に遠征という行動がどう作用するのかを結構慎重に考えた。
どちらも併せて平たく言えば、遠征は対価が大きいのだ。
それでもごちゃごちゃごちゃごちゃ考えた末、わたしは遠征という自分的未知の経験をやりたいなと思ったし、彼女と一緒に連番できたら嬉しいなと思ったし、もっと単純に江口さんに会いたいとも思った。
なんだかわたしは、親の留守中に戸棚の奥に隠されているお菓子にこっそり手を伸ばすような気持ちで、最終的には彼女の誘いに乗った。
そして2次先行ではわたしも彼女と一緒に申し込み、ありがたいことにそれぞれ昼と夜に当選した。
ちなみに往生際の悪いわたしはここでも片方参戦にするか両部参戦にするか、前述と同じような葛藤をやる。
マジで何回も待たせて申し訳なかったしこんなわたしと連番してくれてありがとう、、
実利的な対価の問題(つまるところお金と時間がかかるという点)についてはさておき、こと推し関連になるとわたしは極度に幸せなものに対してちょっと臆病になるのはなんでなんだろう。いつかちゃんと考えてみたいなぁと思っている。
結局両部参戦をやる覚悟を決めて、どっちも行きます!てLINEをした。
ごちゃごちゃ考えたって結局行けるか行かないかじゃなくてどうやったら行けるかを考えてる時点で行くことになるんだから待たせずにさっさと言っとけよ私、と思った感覚をなんとなく覚えている。
こんな感じで往生際悪くじたばたしながら、初遠征をして両部参戦という、現場に行くことすら視野に入れられなかった頃には想像もできなかった状態に突入していくことになった。
マジでわたしはこういうことができるのは10年後くらいだと思っていたの。
2.夜行バス遠征のすすめ
優雅に新幹線に乗るお金があったら良かったんだけど、両部参戦のご身分でそんな贅沢は言えなかった。というか仮に新幹線に乗れる程度のお金があったとして、その分グッズやら何やらに割きたい。
そう思って、行きも帰りも夜行バスに乗ることになった。
予約を取ったのはイベント当日の3週間前くらい。これが早いのか遅いのかはわからない。たぶん早め?
行きのバスは、VIPライナーチェリッシュ4列楽のびシート(¥6000)。VIPライナーのサイトから予約した。
感想
・女性専用バスなのでそういう点を重視する人には向いてる、わたしはまぁ隣女なら別にいいかなとか思ったりもする
・頭の当たるとこにクッションついてて寝やすい
・腰のあたりにもクッションあって寝やすい
・レッグレストがついてて良い
・フットレストもついてる
・乗車前や降車後などにVIPラウンジが使える(わたしはこれ目当てでVIPライナーで予約した)
・席が選べる
・コンセントはない(あった方が嬉しかったな)
・4列シートにしてはちょっと高い
ちなみにVIPラウンジ、名古屋の方はなんか普通の夜行バスの待合室より部屋が広いかなくらいで特にそんなに……て感じだった。わたしは靴を脱ぐような場所にちょっと抵抗感があるタイプなのでちょっとソワソワした。
東京の方は土足で上がれるので助かった。今回はドレスに着替えたりしなきゃいけなかったのでかなりお世話になった。メイクルームはちょっと暑かった。バス乗ってなくても330円/30分で使える。
その辺に鏡置いて勝手にお化粧するのはいつでもできるけど、メイクルームは混んでると30分しか使えないので注意。
でもそんな高くないし時間によってはメイクルームとかは待たなきゃいけないけど入れないとかはあんまなさそうだし東京でなんか身支度こまったら行ってみるといいかも。
帰りのバスはオリオンバスコンフォート(¥4400)
感想
・使い捨てみたいなスリッパもらえた 楽
・フットレストついてて良い
・レッグレストはない
・コンセントがある!
・寝やすさはまあまあ
・レッグレストがない分足元に荷物置ける
・席選べないけどたまたま窓際席だったのでラッキー
お金に余裕があったら3列独立とかのが快適だったかなぁとかとも思うけど、4列の足元広いやつでそこそこ十分過ごせるかなって感じだった。
友達曰く4列通常シートは奴隷船らしいのでやめといた。
3列独立とかだとまた違ってくるかもしれないけど、4列足元広めみたいなやつだと、足元はそこそこ広いけど横幅的には別に広くないから、発車する前とかに過ごしやすい体勢を整えておくのが大事だな〜と思った。
隣の人がささっと準備終えてるとちょっと申し訳なかったりするけど、ここで遠慮すると後々ずっとゴソゴソやることになるので最初にきちんと整えようね。
あとは結構なんとかなる。
スリッパはあった方がいい。可愛い靴とか履いてると余計に、、
2回乗っただけだけど、深夜バスは慣れれば慣れるほど自分なりに快適に過ごせるやり方が見つかっていくんじゃないかなと思った。
行きのバスではちゃんと寝なきゃと思いすぎて緊張しながら眠ったりしていたけど、帰りのバスでは途中のサービスエリアで降りてみたりサーティーワンアイスを買ってみたり(これは隣席のお姉さんがやってて素敵!と思って真似した)して割と楽しく過ごした。
SAで降りるときはいっぱいいろんなバスがあるので降りたときにナンバーとか写メってくと安心材料になるよ。
最後に個人的あるとよかったものやこういうことをしてたよとかそういう話。当たり前のことしか言ってないかも。
・スリッパ
汚れてもいいし最悪捨ててもいいな〜と思える程度のやつがちょうどいい。スリッパに履き替えてフットレストに乗せるとだいぶ楽。
・高級基礎化粧品のサンプル
かさばるのが嫌&旅行用のボトルとか移し替えるのだるい、の気持ちでサンプルを持ってってた。これは対策がわかんないけど夜行バス、マジで肌が荒れるのでこれ使うとマジで治安良くなるな〜みたいなやつを持ってくといい。ありがとうコスメデコルテありがとうアルビオン。
・化粧水とコットン
わたしはTゾーンすら粉吹くくらい鬼乾燥肌なので、35mlの小さいボトルの化粧水が家にあったのでなんかに使えるかな〜と思って持ってった。意味あるのかわかんないけど乾燥しんど〜ってときにコットンにペシペシかけてほっぺに乗せたりしてた。気休めくらいにはなる。これくらいのことならバス内でもできるよ。でもこぼさないようには気をつけようね。
・すっぴんで行く
何やっても肌荒れないんだよね〜みたいな肌強人(はだつよんちゅ)は良いけど、わたしみたいな人は夜行バスが発着するような大きめの駅にすっぴんで行くのちょっとやだなと思っても絶対すっぴんで行った方がいい。
化粧してってバス内でメイク落としシートで拭くみたいなのも別にできるけど、ただでさえ肌荒れするのでメイク落としシートに頼る回数はできるだけ落とした方がいい。
・楽な格好
わたしはゆるゆるワンピースをきてたけど、なんかそういう楽な格好すると良いと思うよ。もちろん遠征服とか着替える時間がないとか色々あるから可能な限りって感じだけど、、
・ペットボトルの飲み物、グミ
飲み物はこまめに飲もうね。グミは個人的にはなんかちょっと気分転換?になった。人によるかも。
・何でもかんでもポーチに入れて小分けにしとく
手探りで荷物出したりとか結構するから、ポーチで分けてこれはここに入ってるなってちゃんと把握しとく。結構荷物入れたのは覚えてるのにどこに何があるかわからなくなりがち(わたしだけ?)なので、荷物準備するときにこれはこのポーチに入れてるよ〜ってスマホにリスト作っとくのがおすすめ。↓こんなん
・ポシェットみたいなサイズ感のバッグ
外で荷物増えるのやだったら大きめのバッグにバッグインバッグみたいにしとくのもアリだと思うけど、荷物全体の中で夜行バス内で使う可能性のありそうなものだけまとめとくと楽だと思う。わたしはそれを怠ったのでドレスは網棚に上げれたけど、諸々入ったリュックと一緒に座席にいてちょっと狭かった。化粧品全部入ってる特大化粧ポーチとかはバス内では絶対いらないので、、、
・百均とかで買えるような空気入れて膨らますクッションみたいなやつ
わたしは今回持ってかなかったけど、友達があると楽だよ〜って言ってた。睡眠QOLを上げたい方はおすすめ。首に引っ掛けるみたいなやつとか腰の後ろに入れるみたいなやつとかある。わたしはなんかバス降りた後バチクソに左肩が凝ってた。
・着圧ソックス
履いてると楽だよってネットで見た。一応持ってきたんだけど狭くて履けなかったです、ぴえん。荷物がもっと少なかったり3列シートだったりすると良いのかも。
こんなにごちゃごちゃ言いながら私もド初心者なのでやこば遠征界隈の方々、有益情報どんどん待ってます。
3.実際のスーパー過密スケジュール
7/31
6:15 夜行バス東京到着
歩く
6:20 VIPラウンジ東京に着く
ドレスに着替えてゴミ治安の肌に化粧を施し
荷物を多少まとめる
7:40 VIPラウンジ東京を出る
東京駅のロッカーに荷物を預けて美容院まで歩く
8:00 美容院到着ヘアメ開始
8:20 ヘアメ終了
歩く
8:40 東京駅で電車に乗る
9:10 本八幡で電車から降りる
歩く
9:20 市川市文化会館に着く
物販並ぶ
10:45 物販購入
ソファーに座ってランダム商品を開封
11:00 近くのデニーズでのんびりする
12:30 デニーズを出て会場に戻る
FFエンカお写真撮る
13:30 昼の部開場
14:30 昼の部開演
16:15 昼の部終演
FFエンカお写真撮る
17:00 夜の部開場
18:00 夜の部開演
19:45 夜の部終演
FFとお写真撮る
20:20 会場出発
歩く
20:40 電車に乗る
21:10 東京駅に着く
21:30 ロッカーから荷物を回収
歩く
21:40 VIPラウンジ東京につく
私服に着替える、化粧落とす、適当にスキンケア
荷物整理など
22:10 VIPラウンジを出る
歩く
22:20 東京駅につく、八重洲南口のマックで適当につまむ
歩く
22:40 東京駅のあのかわいい建物見に行く
歩く
22:55 鍛冶橋駐車場に着く
23:10 夜行バス集合時刻
23:20 夜行バス出発
という、今見ても眩暈がしちゃうようなちょっとヤバいスケジュールだった。
なんだかものすご〜く長い1日だった。
でもせっかく(私的)安くはないお金を出して遠方に来たので、多少きつくてもまぁよかったかなって気もしています。
ゆっくりスタバで優雅に朝ごはんとかやりたかった気持ちもあるので今度リベンジしよう。
反省点としては行く前にもうちょっとまともに移動時間とか考えて時間の計算をしておいたほうが安心して動けたなぁ、と思っている。
朝の流れとかはそこそこ想定していたんだけど、イベント夜の部終了後については終わってから夜行バスまでそこそこ時間あるしまぁ大丈夫かな〜くらいに思っていたところがある。
近づいてきてからあれ?これで時間足りる……?てちょっと不安になったりしたので精神衛生のためにも過密スケジュールをやる場合はちゃんと計画を立てておくべきだったな。
4.遠征の感想
冒頭でも書いたように、わたしにとってもともと遠征のハードルはとても高くて、すごくどきどきしながらヤバいもんに手を出した気持ちだったけど、結果としては行ってよかったなぁと思っている。
イベント自体がとても楽しかったのはもちろんなんだけど、ひとつの経験として、やってよかった。
(※イベント自体がとても楽しかった話はイベントの感想noteでしています。)
まず、シンプルに久々の旅行(のようなもの)が楽しかったというのがある。
2019年の11月、親戚の結婚式のために家族で東京に来たことがある。その年わたしは受験生で、受験が終わったらディズニーに行きたい!などと言っていたら受験が終わった頃にはコロナだったので、その結婚式を最後にずっと地元にこもっていた。
コロナも落ち着いたりやばくなったりを繰り返しつつ完全には無くならなかったし、お金もかかるし(わたしは万年金欠)、行きたいな〜と思う気持ちはありつつ相応の理由がなければ行動を起こせなかった。
数年ぶりに馴染みのない土地に来て、とても単純に浮き足立っている自分を感じたし、もしかしてわたしは自分が思っているよりずっと、こういうことをしたかったのかもしれない?と思った。旅行って実は楽しいのかも!
それから、東京という場所にわたしはなんかとても憧れがあった。多分とても浮き足立っていたのはこれも理由だと思う。
いくつか理由は浮かぶものの正確には言えないんだけど、わたしは東京がすごく好きで、マジで本気でどうにかして住みたいと思っているくらい好き。
最新のものがたくさん揃っているとかオシャレなお店がたくさんあるとか推しが暮らしている土地であるとかそういう実利的なところも魅力的なんだけど、わたしはそれ以上に東京という場所の独特な空気感が好きだ。
東京、自分の居場所が確保されて安心していられる場所ではなくて、ある程度の意志を持って自分の居場所をどうにか作ってようやくいられる場所のような感じがしている。
他県から多くの人が来ているから、多分東京に住む少なからぬ人にとって、あそこは地元ではなくて、だからなのかな、誰もほんとうに馴染むことがなさそうなところがあるような気がして、そういう独特のつめたさというか、揺らがなさのようなものが、なんかとてもいいなぁと思っている。
東京にいるとき、(まぁ実際余所者なのだが)なんかすごく余所者感が拭いきれないのが、東京だ〜〜!という感じがして好きだ。
これはわたしが田舎のひとだから思うことかもしれない。
勿論東京が地元で特になんのこだわりもなくそのまま東京にいる人もいるのもわかるし、本人の意思でなく仕事などで来ている人もいるだろうし。そしてそういう人たちにとって東京は別にただ東京という土地でしかなく、そういう人たちにはたぶんわたしがこうやって意味と希望を上乗せしまくった"東京"は見えていないんだと思う。
というのは分かった上で、わたしの東京のメインイメージが上京ってところにあるからこういうことを思うのかなぁ。
ともかくわたしは東京という場所にすごく憧れを持っているので、普通に東京周辺を歩き回るだけですごいテンションが上がった。
せっかく大好きな東京に来ることができたので何かしら東京に来たっぽい証拠を残したいと思って、やばいスケジュールの中無理やり東京駅の建物とか見に行って写真を撮ったりした。
欲を言えばもっと観光したかったなぁ。
最後に、ひとりで遠くまで外出ができた、ということもとても良かったと思っている。
わたしは親が割と過保護な家で育っていたので、夜の外出とか遠方の外出とかが困難だった。
高校2年の夏休みに、関西に住む姉の下宿に遊びに行く機会があった。折角なので1日早く出発してひとりで大阪に行く計画をたてていたら、夏の猛暑がひどくなる報道を受けて、熱中症とかになって倒れでもしたらどうするの!と怒られて行けなくなったことがあり、実はそれをわたしは結構根に持っている。
今回も、コロナ対策から着ていたワンピースの丈が短いに至るまで、親に死ぬほど心配されていたのだけど、直前ドタキャン状態にならないように前々から散々確認をとっていたし、大学生になった頃から親もわたしに譲歩しようと努めているようなので、特に大きな問題はなく出かけることができた。
あんまりこういうことは言いたくないけど、心配されればされるほど、わたしはこう心配されている通り何もできないんじゃないかという気がしてくる。
わたしはそれを普通にできている他の子たちよりどこがどう劣っているからこれができないと思われているのかしら、と思う。
繰り返される心配の全ては、親の側にそんなつもりがないことは察した上で、全部「わたしはできない人間なのかもしれない」の形で吸収されて、実行して成功しないとわたしはそれに反証できないのに、「心配だからダメだよ」という扱いで実行できない。
反証できないから、わたしはもしかしたらわたしは本当にこれができないのかもしれない…?という疑いを、自分の方でも持ち続けてしまっていたんだと思う。
そんな感じだったので、夜、無事イベントを楽しみ終えて東京駅の前まで歩きながら、わたしはちゃんと東京に来られた、と思った。
なんならちょっと泣きそうな気持ちで、鼻歌を歌いながら東京駅まで歩いた。足は痛かったけど。
わたし、ちゃんと行きたいと思って自分でバスの予約を取って準備をして憧れの場所まで来られる人だった!よかった!と思いながら、地元でもそんな時間に出歩かないような時間帯の夜の街を歩いていて、とっても気分がよかった。
わたしは別に1日東京行くくらいできるし平気だし、と思っているつもりでいながら、ほんとは実は結構緊張していたのかもしれないなぁと、帰りの夜行バスに乗って、もうこのまま寝てれば無事帰れる状態になって安心して、安心した時にようやくちゃんと認めることができた。
乗り間違えて変な電車に乗ったり、途中でカバンを忘れてきたり、財布を盗まれたり、夜行バスに乗り遅れたり、サービスエリアで置き去りにされたり、何かしら問題を起こすんじゃないかとびびってたし、起こる問題それ自体以上に、問題を起こしたことで「やっぱりひとりで遠くになんて行けないでしょ」と言われるのが嫌だった。
恐らくわたしがどれだけしっかりしていたって親は心配するし、親がそれを意図していないのは頭ではわかっているけど、向けられる心配は劣等感の形で根付いていたから、その分わたしにとってひとりで東京に来られたのはひとつの成功体験だったし、それを得ることで、漠然とした自信のなさに反証することができてよかった。
5.遠征を経て
なんか語彙力を全て捨てると普通にヤバいもんだと思ってた遠征に手を出してしまってヤバいなぁという感覚は今もとってもある。すごく楽しかったしやってよかったな〜と思いつつ、何かのバランスを欠いたような、自分が簡単に何かを踏み外し得る存在になってしまったおそれ、みたいなものがかなり残っている。これについてはちゃんと考えなくちゃなと思っている。
わたしは親が厳しかったな〜という話を随所でしているのだけど、それに関してわたしは色々嫌な思いをしたこともあるし、でもそういう家庭だったことによって恵まれていたこと、得られていたものもある(例えばわたしはたぶんメンタルが結構つよい、とか、)ので、悪い側面だけを取り上げて話すのはちょっとずるいなという感覚はある。こと娯楽系の話になると悪い側面が多いのでそういう言い方をしてしまいがちだけど。
親が厳しかったことは、わたしが色々な機会を手放してきた原因にはなるけど、わたしが色々な機会を手放してきた責任は、わたしにある。
それと近い話で、わたしは親の規制にずっと不満があったけど、それによって思考停止をすることが楽だった側面があるのも認めなくちゃいけないと思っている。
わたしには無理だからね、と、責任転嫁で諦めるのは、かなしいことだけど楽なことでもある。そしてこの状況構造は、行けるかしら、お金は足りるかしら、準備は間に合うかしら、と言いながら、楽しいことのために出かけるのは楽しいけど疲れる側面もある、というのと等価でつりあう反対の話だ。
江口さんを好きになってから、今までやってこられなかった(≒今まで思考停止で逃げてきた)ことを色々やっていて、取りこぼしてきたものを取り戻しているような気持ちでいる。現場や遠征に伴う葛藤だけじゃなくて、例えば自分の進路をちゃんと考えるとか、そういうのも含めて。
なんか長らく八乙女事務所に固く守られてきたTRIGGERが今になって昔できなかった経験を拾い直しているみたいな……(烏滸がましすぎる例え)(反省)
今回のようなこういう葛藤も、今まで取りこぼしてきたものにようやく向き合っているのかもしれないなぁと思うと、悪くないなぁと思う。
江口さんのおかげでたくさん成長できるね♡
こんな感じで私は初遠征を終えまして、次にはソロライを控えていて、まだドキドキの挑戦は続く──☆という気持ち。
でもひとまず少しだけ安心していて、自分のことを再考しているし、でもやっぱり次も楽しみかな。
ここまで長々お気持ち文を読んでくれてありがとう。わたしはお気持ち文を書くことでしか自分の整理ができないのでとても助かっています。
最後に、誘ってくれて連番してくれた逢瀬、本当にありがとう!!BIG LOVE!!♡
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