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踊りを踊る

上のこどもは小さいときから全く「踊る」ということをしなかった。

NHKの「おかあさんといっしょ」を見ている時も、児童館でみんなが手遊びをしている時も、保育園で体操している時も全くしなかった。

先生に誘われても、周りのこどもたちがどれだけやっていても、いつも手足は固まったままだった。

特に問題は感じなかったので、私も無理に誘ったりはせず、その都度一緒に見て「楽しいね」と言って過ごしてきた。

最近は通っているピアノ教室でも、歌に合わせておどる曲があるのだが、リズムは足で取るものの上半身は全く動かさない。「おどってみたら楽しいかもよ?」と言ってみたが「あんまりやりたくないんだよ」と言っていた。

そんな頑なにみんなで踊ることを拒否しているこどもだけれど、リラックスしてテンションが高く家族しかいないような時には、唐突にオリジナルのダンスを披露してくれる。いつもは慎重派なのに、とても楽しそうに腰を振ったり、手をたたいたりポーズを決めてくれる。解放されたようにケラケラ笑いながらのびのびおどっている姿を見ると、それはもうへんてこなダンスなんだけれど、いつもしあわせな気持ちになる。

今日も小さな公園で他に人がいない中遊んでいたら、流れていた音楽に合わせて遊具のてっぺんで踊ってくれた。それを見て夫が

「こういう時の〇〇(子供の名前)好きなんだよ~本当に楽しそう。すごくリラックスしてるよね」

と言っていて、こどもたちがリラックスして楽しんでいる姿をいつも好きだと言ってくれる人でよかったなと思った。

こどもたちがのびのびリラックスしている時は、わたしも夫もみんながリラックスしている時。いつもやることに追われてバタバタしがちだけれど、家の中ではできるだけみんながリラックスしている時間を作りたいなと改めて思った。そういう時間を意識的に増やす事の大切さがやっとわかってきたように感じる。

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