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プロモーションビデオ製作の経緯

co:do – 半纏 Japanese short coat (prod by. JJJ) Dir. Banri Kobayashi [Official Video]

シャツの縫製工場というバックグラウンドを持つco:do

しかし会社としてはあくまでアパレル業界の中の川中でありの存在。

ブランドを発足し、ブランドコンセプトを固めて、拡めていく方法を検討していく中で、PV(プロモーションビデオ)が最も視覚的かつ聴覚的に、広く自分たちの世界観を伝える役割として適していると考えました。

半纏をはじめとしたco:doモノづくりにおける生産背景も同じくですが、「やるなら徹底的に妥協せずに」ということを根底に人選しました。

Prod. by JJJ (FL$Nation,AWDR/LR2)

まずはサウンド面で、なぜJJJに依頼をしたのか。

それは彼の作るが意思を持った「光」を感じるからです。(2ndアルバムのタイトルも「HIKARI」ですが)

いきなり抽象的な表現になってしまいましたが、最もその「光」の部分で印象的だったのが、1stアルバム「YACHT CLUB」にてMONJUを客演に迎えた「go get 'em」でした。

当時、DOWN NORTH CAMPに所属していた三人組ユニットMONJUは音源もさるごとながら、そのライブスタイルは基本的に照明を用いず暗闇の屋内でパフォーマンスをするというステージングで、まさにのような唯一無二のスタイル。

そんなMONJUの三人を強制的に真昼間の屋外に連れ出したようなサウンドが強烈に印象的で、の存在である縫製工場の自分たちにを当てることを考えたときに、JJJをおいて他にいないと考えました。

(もちろん明るいものにより強い光を与えたときの輝きも素晴らしいです。顕著なのがKid Fresinoへの提供曲「Special Radio feat. IO」


Dir. Banri Kobyashi (Diaspora skateboards)

次に映像面の、Banri Kobayashiへの依頼の理由。

これには理由が多いのですが、まずJJJとの相性。

本人もターニングポイントと語るフィルムワークが、JJJFebbKid FresinoによるFla$hBackS

この鮮烈なプロモーションビデオにより、瞬く間にシーンの階段を駆け上った彼らは、ヒップホップという枠に留まらず、音楽業界においてなくてはならない存在となりました。

元々、Banri Kobayashiは自身が所属するDiaspora skateboardsのスケートビデオの製作がキャリアスタート

動きがある被写体を撮ってきた彼のフレームワーク、そして音に合わせた編集を得意とするカット割りは、映像を観る目を問答無用に惹き付けます。

2020年1月に発表したフルレングスビデオ"SYMBOISIS"は試写会で観せて貰ったのですが、まさにクルー結成10年の集大成であり、日本のカルチャー史においても金字塔と言える作品でした。

そして彼は長野県松本市の出身、となれば依頼をしないという理由がありませんでした。(co:do長野県千曲市のブランドです。)

そして今回のPVを日の出の時間から撮影していたのも、夜明けが差す様子を自分たちに暗喩して希望したものです。

2019年台風19号による氾濫を乗り越え、復興した千曲川に反射する朝日から始まる映像は、とても印象的なものになりました。

あとがき

ここ数年でストリートカルチャーのファッションアパレルへの影響の例は、枚挙にいとまがありませんが、中でも代表的なのが、LOUIS VUITTONのメンズアーティスティックデザイナーに就任したVirgil Ablohの存在でしょう。

ファーストコレクションのランウェイは、コレクションのラインナップもさることながら、BadBadNotGoodの生演奏に合わせて、モデルとしてKID CUDIPlayboi CartiA$AP Nast、そしてフロントロウにはKanye WestRihannaという新たな時代を感じさせるものでした。

個人的に、伝統と革新の融合は、今まで真摯に取り組んできた蓄積に、既存にはない感性を持ち寄ることで、成し遂げることができるのだと考えます。

ここまで大仰なものではありませんが、co:doも80年間培ってきたモノづくりの技術を、若手の感性を取り入れて、皆様に楽しんでもらえる服を提供してまいります。

ではでは。

co:do official website


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