個展【いつか私がいなくなっても】2022.10.31~2022.11.3
許華と申します。
初めてのnoteです。
先日、初めての個展を終えました。
普段からあまり制作に関するあれこれを文字に起こすことはありませんでしたが、今回は個展のアフターといいますか、いや、エピローグでしょうか。そんな感覚で筆を執っています。
展示会に置いていた言葉のキャプションや、入り口の文章をお読みいただいている方向けの内容かもしれないです。
良ければ、お付き合いください。
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そこには、なにかがのこる
椅子のぬくもり
食器の水跡
隅に寄った掛け布団
そこに存在した証
何かが消えた場所には
必ず痕跡という空白がのこる
いつか私がいなくなったら
必ず私のせいで私の空白がのこる
いつか私がいなくなっても
青はその空白を踏むだけだろうか
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思っていることや考えていること
これまで考えてきたこと
全部言葉にしてしまうと
何もかも陳腐になってしまう気がして
でも言葉にしないと何も伝えられない
それでも味わってほしかった
この空気を、色を
あなたの直感という指の腹で、
私の痕跡という空白をなぞってほしかった
そこに痛みが伴った瞬間、
きっとここはあなたの救いになりうる
私の在処はここなのです
あなたがあなたの世界を見つけられる日まで
ここにあなたがいる限り
私と私の世界はあなたを守りましょう
私が欲しいものを 欲しかったものを
それを欲しがっている人に
私が与えられないのであれば
私の導いた私への全ては
私の救い足り得ないのです
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私には、言語化できていない曖昧な感覚がいくつも、数え切れないほどあります。
きっとそれと同質のものを持っている人はいると思いますが、そういう人たちと感覚を擦り合わせるには、長い時間をかけて言葉を交わし、できるだけ同じ時間を共にしなくてはなりません。しかし言葉に誤解があれば、もし同質のものを持っていたとしても共に生きては行かれません。
だから、もし私を知っている人たちが来てくれた時、私にはその人たちに許華以外の私を忘れてもらう必要がありました。
そして、人間の持つ直感に頼ることにしたのです。
世界を救うとか、みんなのためにとか、大義をかざすわけではありません。私にはそんな大それたことはできません。
ただ、そうして共鳴してくれた人がここにいたいと思う間だけは、私と私の世界が、その人にとって救いとなってくれることを願ってやみません。
個展【いつか私がいなくなっても】
デザインフェスタギャラリー原宿
EAST館302
2022.10.31~2022.11.3
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