新ダニエル・マルディーニ論！

Ciao!ドドン小西です
ダニエル・マルディーニの周辺がいつにも増して騒がしくなってきました。

21-22シーズンを振り返り、愛するダニエルの現状と未来を考えてみることにしましょう。

何も変わっていない

まるで変わっていない‥

以前紹介したが2021年12月に彼のエージェントであるベッペ・リーゾ氏は21-22シーズンの移籍を否定。実際、その通りになった。

イブラヒモビッチを筆頭にお手本となるべきベテランのもとで育成するメリットはもちろんだが、21-22シーズンのプレシーズンやカンピオナート序盤(スペツィア戦での初ゴールなど)U20イタリア代表での活躍で期待感が増し、フロントが戦力として貢献できると判断したことは容易に想像できる。

当然、彼のマルディーニ家の3代目と言う世界でも稀有なブランド力も考慮されたはずだ。
活躍してくれればビジネス的にも大成功である。

しかし本当に「何も変わっていない」

僕は彼のことが大好きだ。
しかしプレシーズンで観せてくれたクオリティ以上のものは残念ながら発揮できなかった。
以前、ダニエルの特徴や出場機会の増加が見込まれると断言した記事を書いた
(読んでない人は要チェック)

彼の特徴は中盤で前と後ろのハブになること。
前後左右にスペースを見つけて動きボールを引き出し、広い視野を活かしてタメる、落とす、ターンしても前を向く、ボールを前に進める。周りを活かすのが上手い。
また、マイナスの折り返しに対してDFの背後から飛び出すプレーも秀逸である。

第2節のカリアリ戦は6分間の出場だったが上記の特徴はよく出せていたと思う。
なにより今後は本気でブラヒム・ディアスとダニエルでトレクアルティスタを回していくように見えたのは僕だけでないはずだ。

この傾向は第8節ヴェローナ戦でピークを迎えた感がある。前半で2失点を喫したあの試合でダニエルは前半で下げられる。
このゲームの彼のパフォーマンスは彼がプレシーズンから進化していないことを示す内容だった。

端的に言えばボールを持っても相手にとって脅威とならない。なるほど、ハブステーションにはなれる。ただし、低い位置で受けるから怖さはない。
そこからの打開策を持たないため、相手にしっかりブロックを作られると効果的なパスは送り込めないのだ。

そこで彼はDF間を攻撃するため、高い位置に顔を出そうとする。しかしそこで前を向き、抜け出せるほどの力量はない。

マイナスの折り返しにDFの背後から飛び込むプレーは得意(スペツィア戦のゴールが好例)であるため、レビッチからのクロスで2度のゴールチャンスが訪れるも、現時点でミランの主力もしくはバックアップとしての力不足感は否めなかった。

ジェノア戦で評価は固まった？

コッパ・イタリアのラウンド16、ジェノア戦。
ダニエルは先発。
僕の走り書きを紹介する

さてダニエル
確かにスペースに顔出す
すぐに寄せられる
パスこない（ワンテンポ遅いと思ってるかも）
ジェノア切り替え早い
もっと動いてくれ
守備も弱いぞ
ポジトラも遅いぞ！技術とビジョンはわかるけどそれだけじゃダメだ‼︎

小西ノート(原文まま)より抜粋

Twitterでダニエル！ダニエル！と、バカみたいに騒いでいたがもう1月時点で「こりゃ厳しいな‥」と思っていたわけである。薄情なことだ。

ヴェローナへレンタルか？

シーズン終了後、昇格したクレモネーゼ、スペツィアそしてヴェローナがダニエルに興味を示しているとの報道があったが、ヴェローナへのレンタルが濃厚と見られている。

Esclusiva- Intesa di massima ( dopo incontro di due giorni fa) tra il @acmilan e il @HellasVeronaFC per Daniel #Maldini, dettagli su @cmdotcom

— Daniele Longo (@86_longo) July 8, 2022

エラス・ヴェローナ。昨シーズン9位。
監督交代によりどうなるか不明瞭であるものの、ダニエルに足りないものを身につけるには良いチーム。

トランジッションの切り替え、フィジカル強度向上は見込めるのではないかと思う。

ダニエルに期待すること

ゴールにこだわってほしい。

逆説的だが、様々な意味での強度を手に入れるためにはゴールへ向かうことが不可欠だと僕は思っている。

自ら危険なエリアに入り込むことで必要なものが身につく、と言うのは理想だが日々のレトーニングから意識的に行うことで身についていくはずだ。

ただしヴェローナへ移籍したとして競争は激しく、そもそもの出場機会が確保できるのか？と言う不安はつきまとう。

Forza Daniel ‼︎

ダニエルはミランの宝である。
コレは譲れない。
ただ、昨シーズンの内容とミランの補強候補を見ているともはや戦力として期待値は低いのだろう。

もしレンタルで武者修行と言うことであれば、快く送り出してあげるのが僕の務めなのだろう(何様なんだよ)

DAZNより

彼がどこに行こうとも追っかけていきます。