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長辺と短辺は

 全く逆だった。机をスケッチブックに描こうとした時のこと。あっちがこれくらいの長さなら、こっちはこれくらいのはずだから、と思いながら2mほど先にある見慣れた机の天板を描いていた。しかし、辻褄が合わない。角度が違うのか?やっぱり、長さが違うのか?。おかしいなぁ。と思いながら何度か描き直す。実寸の短辺と長辺の比率はこれくらいであるのに。私は短辺側、斜めから机をみていた。長辺は奥45度方向くらいに向かって伸びている。おかしいなぁ。何かが起こっている。鉛筆で長さを測れるように空中へ腕を伸ばした。まず、寝かした鉛筆越しに見える短辺側を測る。そうして垂直方向に回した鉛筆越しに長辺側を見た。えっ!。実寸では長辺が、今、目の前では短辺側の半分も長さがない!。そうだったのか。いびつさがなくならないわけだった。

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