見出し画像

前編:1月の投げ入れアレンジメントレッスン

 菜の花、スイートピー、スカビオサ、プブレリウム、ラナンキュラス、チューリップ。これが今月、投げ入れアレンジメントの花材だった。昨年の9月に、固定させるための吸水スポンジを使わず茎をそのまま花瓶に入れていく投げ入れアレンジメントでは、お花が向きたいところを見つけていく。これがミソだ!と思ったのだけれど、実はそれで10月に行き詰まっていた。背の高いコスモスが花材だった10月は、9月にはできた自分で「こうしたい」と思うデザインにどうにもこうにもならなかった。コスモスの茎はあの暑さの中、水に入れていると痛みやすいようでみるみる元気をなくしていってしまった。3ヶ月ぶりとなった今月こそは!と始めた。普段あまり見ることのない葉っぱがついて、茎が平らで枝分かれしているスイートピーは、そうだこれはマメ科の植物だったんだな、と思い出させてくれるようにクネクネグルンとしていた。春らしい喜びを表しているようで可愛いのだけれど先端にボリュームがあるため私が選んだ花器の中ではグデンと淵に寄りかかってしまう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?