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黒の順番2 (曖昧)

 コンドルの話でハハーンと思ったのだった。図書館で借りていたコンドル氏著『河鍋暁斎』はもう返却して手元ない為、細かい記述は忘れてしまったが大まかな内容であれば以下であった。色彩をつける絵において、真っ黒は最後に使い、それまでは黒に見えるけれど実際は黒ではない色を使い、黒色を使うのは最後だ、と。私がアトリエの先生から聞いていた黒を最後に使う理由は、他の色に黒が混じってしまうと黒ずんでしまうから。河鍋暁斎の理由は少し違った様な気がする(黒だと他の色とのバランスが取れないからとかだっか?)が、黒が最後であることは洋の東西を問わずそうであったのだと驚いたのだった。とはいえ、グレーを作るときに初めからパレットに黒を出して使ってみたら簡単にグレーができて楽ちんだな、と思ったり、でもやっぱり黒から作るグレーじゃないような気がするなと思って(パレットに赤黄青の要素があれば黒らしい色は出来上がる為)真っ黒でない黒を作ってからグレーを作ったりしている。どうも曖昧な白黒はっきりしない話になってしまった。

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