見出し画像

我が家の伝統を息子は継承するのかしないのか

子育てをしていると、旦那と意見が異なる事があります。

それぞれ別の家庭で育ち、それぞれ大切にしている事も違うからそれは当然で、それがよく言う価値観の違いとかいうものになるんだと思います。


わたしはとんがりコーンを指にはめます。これはわたしの育った家では当たり前の文化です。

息子が初めてとんがりコーン出会った日も当然のように指にはめる技を伝授しました。

楽しく魔女に変身しながら食べていた時に、旦那に言われたのです。「楽しいのはわかるけど、食べ物で遊ぶのはよくないよ」と。

そうだ、ごもっともだ。

わたしもわりと食事のマナーには煩い家庭で育ち、その言葉は小さな頃から何回も聞いたけれど、とんがりコーンを指にはめる事に関してはそれが我が家の文化だったのです。わたしの母の代から伝わる伝統なのです。


かと言っておやつだって食べ物です。とんがりコーンはよくて他はダメだなんておかしな話なので、ここはひとつ食べ物で遊んじゃダメな方向で行くべきか。でも楽しさも譲りたくない。

そんな小さな価値観の違いを感じながら友達の家に遊びに行った時でした。

ちょうどその日は旦那さんが夜勤らしく昼間に家にいました。みんなでおやつを食べていた時、娘ちゃんがポテチを2枚向かい合わせにして唇に挟んだのです。

そう、アヒルのやつです!

息子もそれを真似してアヒル〜と遊んでいた時です。

「食べ物で遊ぶな」

何という既視感でしょう。その旦那さんが娘ちゃんに注意をしていました。

「別に全部食べるんだからいいじゃん」

友達の姿はあの日のわたしを見ているようです。


わたしはすぐさま先日我が家であった出来事を友達に話しました。

「いいんだってよ、夫婦で意見が違う事って」

友達が言うには、それはそれでいいそうなのです。母と父の言ってる事が違うと子どもが混乱するけれど、それは理不尽を学ぶ機会になるから無理に意見を揃える必要はないというのです。

家族のルールとして決める場合は、みんなで話し合いルールを共有する必要があります。

でもとんがりコーンに関しては、文化の違いからきっと旦那とは分かり合えない気がするのです。そしてとんがりコーンが原因での不毛な喧嘩も避けたいのです。

この際理不尽さ云々は置いておいても、夫婦の意見が違っていいという事にはとても勇気が湧きました。

息子が大人になるまでの間に、この相反する2つの意見から自分の考えを見つけ出せばいいのです。

なんならパパが見ていないところでこっそり指にはめて食べればいいのです。そうやって上手に生きる術を身につけたらいいと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?