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雨の日も仕事も楽しめる方法

「君はお気に入りの傘って持ってる?」

後にも先にも、商談開始直後この質問をされた経験はなかったですが、
すごくためになった時間だったので記事に残したいと思います。

占い師かと思った人事担当との出会い

社会人1年目の秋、やっとの思いで1人営業に慣れてきた頃に、
自社商材の提案をしに横浜へ訪問していました。

私「今日はよろしくお願いします!」
担当「はい、君は営業何年目なの?」
私「1年目です!今年の4月に入社しまして、
  最近やっと1人営業ができるようになってきました・・・!」
担当「そうなんだね、ところで君はお気に入りの傘って持ってる?」

・・・傘?????

いきなり傘の話を振られると思っていなかったですし、
お気に入りの傘は持っていなかったので「持っていません」と回答しました。

担当「そうか、君には"営業"のイメージがなかったから聞いてみたんだよ。
   何か悩みがありそうだけど、当たってるかな?」
私「?! 当たっています・・・」

以前記事にもしましたが、
当時仕事が上手くいかず悩んでいた時期真っ只中でした。
◆記事:役員の一言で変われた話

まさか人事担当に自分の悩み相談をするとは思っていませんでしたが、
悩んでいること全てを赤裸々に話しました。

自分の「好き」を源にすること

担当「なるほどね、1年目にしては悩みこんでしまっているなー。
   話を聞いている限りマネジメントとかがいいと思ったけど、
   今は営業マンとして働いているもんね。」
私「そうですね、毎日難しいな・・・と思いながら働いています。」
担当「私はこれまで、君みたいな子を沢山見てきたよ。
   ちなみにだけど、雨の日って憂鬱に感じる?」
私「嫌いではないですが、うわー雨かーとは思います。」
担当「そうだよね、じゃあ雨の日と今の状況を照らし合わせてみて?」

ここで、「一緒かもしれない!」と気づいた私の顔色を見て、
人事担当は改めて傘を買うことをお勧めしました。

雨の日を誰も避けられないように、難しいと思っている営業のお仕事も、
会社から託された私にとっては避けられない状況です。
その人事担当は、"変えられない状況の中でどれだけ自分で変化を作れるか"
を、傘に例えて教えてくれました。

担当「雨が降る前の日に、色々なお店を回って1番お気に入りの傘を買う。
   傘の出番は雨の日だけど、その傘を買ってあるおかげでいつも憂鬱な
   雨の日が少し嬉しい日にならない?
   雨の日が待ち遠しくなるようなアイテムを持つことが大切だね。」

これを当時の悩んでいた時期に置き換えると、
変えられない職場環境の中で、お気に入りの手帳や小物など、
それがあるだけで嬉しくなる・楽しくなる物や事を見つけることで、
悩む時間も気持ちも少し和らぐ、ということです。

悩みも苦しみもプラスに捉えて

一通り話を聞いた私は、忘れないようにすぐにメモを取りました。
(メモを見て思い出しながらこの記事を書いています)

担当「今もこれからも、まだ辛い時期は続くかもしれない。
   でも、その経験は絶対にプラスになるから安心しなさい。
   そして後輩ができた時に伝えてあげなさい。
   君には人を成長させられる力があると思うよ。」

当時、会社の人にも相談していなかった自分の悩みを、
初対面のお客さんに話すことになるとは1ミリも思っていませんでした。
でも、この人事担当の方とお会いしていなかったら、
気持ちも晴れていなかったし傘も買わなかったと思います。

「置かれた場所で咲く」って色々な工夫が必要だと感じますが、
少しでも自分が楽しめる環境を自ら作り続けていきたいと思っています。

傘をなくさないようにしなければ・・・!

ではまた!




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