ベンチャー→大手に新卒1年目で転職して思うこと
タイトルの通り、私は新卒で入社した会社をちょうど2年目になる頃に退職し、転職活動をしていました。
ちなみに私が転職活動をしていた頃は、ちょうどコロナが日本に蔓延し始め、初めて緊急事態宣言が出ていた頃。
周りからは、「今はやめとけば…」とも言われましたが、前職を辞めたい気持ちが強すぎたので粘り続けていました。
結果、転職活動は2ヶ月ほどで終了し、現在はその会社で働き続けています。
※ここで書いていることは私個人の意見です。
1社目の会社
新卒で入社した会社は、俗に言うベンチャー企業と呼ばれる、設立から数年程の広告代理店でした。
もともと、学生時代の就活はそこまで本腰をいれていませんでした。広告系の業界に絞ってはいたものの、これといった理由もなく、それよりも就活なんて早く終わりたいという思いが強かったのです。
なので、内定が出てからは、別に嫌な理由もないしここでいいか、くらいの感覚で入社を決めました。
内定後、入社までの間にインターンとして会社に通う日々が続きました。バイトと旅行以外、特に用事もなかった私は結構な頻度でインターンに行っていました。
その甲斐もあって、入社後はすぐに現場に出されていたと感じています。
周りより早めに業務量が増える感覚はありましたが、「これも成長するため」「早く昇進したいんだ」という、The ベンチャーのような思いが当時はありました。
1年目、コロナ禍で転職を決めたわけ
先述の通り業務量はどんどんと増えていき、残業がえぐかったのはもちろん、休日もほぼ無いような感覚で働き続けました。
ご飯も食べれなくなり、体型がやつれていくのが目に見えて分かりました。
「私って働くために生きてるの?」
「ご飯も美味しいと感じられない」
「稼いだお金で旅行するのを楽しみにしてたのに、そんな体力は残っていない」
そうこう悩んでいるうちに、最終的に体調を崩し数日間会社を休みました。
そして休んでいる間、病院のベッドで寝ながら「もう会社辞めよう」と考えていたのです。(2020年3月初め頃)
会社の先輩からは、「1年目は苦労するべき」とよく言われていました。
ただ、苦労って身体を削ることなんだろうか?という疑問は今もありますし、苦労の捉え方は人それぞれだと思っています。
私は社員である前に1人の人間であり、生活をするために会社員をやっている。なのにその生活がまともに送れていない。
社会人としての経歴は乏しいけど、ここに長くいるほうが苦しいと考え、転職を決意しました。
転職活動
2020年4月頃、私は某エージェントに登録し、希望する会社の選考書類準備・面接と、あたふたする日々を送っていました。
まさにオンライン面接が普及した頃だと思うのですが、私はこの制度があって良かったと思っています。
時間が節約できるので、体力があれば1日に何社も受けられるからです。
新卒1年目の転職は、決して簡単ではないと思っています。もちろん希望する職種にもよりますが、とにかく数を打たないとそもそも書類が通過しない、という感覚でした。
とはいえ、求人はたくさんあります。
もし同じ境遇の方がこれを読んでいたら、諦めずに自分の思いを優先してほしいです。
ただ、やはりコロナの影響というのは出ていて、
例えば最終選考まで終えていた会社から、
「本当は内定出す予定だったけど、会社の方針変更で採用活動を中止することになった」
ということもありました。
そしてほとんどの会社から、
「何で今の時期(コロナ禍)に転職?もっと待てばいいんじゃない?」
はよく聞かれました。
そこは「待てません!!」と私は率直に答えていました笑笑
これは人にもよるかもしれませんが、社歴が浅い状態で「転職理由は残業がしんどいから」はあまり心象が良くない、とエージェントの方から聞いていました。(そりゃそうですよね)
私と似た理由で転職を考えている人は多いと思うのですが、無理矢理でもいいので他の理由も考えた方が良いと思います。
2社目、俗に言う大手企業に入社
よく「新卒じゃないと大手には入れない」という声を見かけますが、そんなことはないと思っています。
転職活動の末、私は世間一般的に大手と呼ばれる部類の会社に入社することができました。
別に、大手がいい/中小がいいという事では無いです。
ただ、新卒でも転職でも、企業規模に囚われる必要はなく、自分の行きたいと思える会社に行く。それでいいと思います。
私は1社目でベンチャー、2社目で大手という順番を踏みましたが、今となってはこれで良かったと思っています。
2つを比べて思うことは、
1社目(ベンチャー)は、とにかく早く早く早く経験を積ませる、何でもやらせる、どんどん意見出して実践しなさい!
2社目(大手)は、まずは伴走する、そこから徐々に徐々に独り立ちしていく。意思決定は上層部が下すから、その調整をあなたがやってね。
という感覚です。
言ってしまうと、2社目に来てからは自分一人で考える・意見を出す回数は格段に減りました。
なので、経験値・成長スピードで言えば、きっとベンチャーの方が早いというのは合っていると思います。
あとはやはり、社員数が増える=上層部の人間も増える
ここは個人的に大きな差でした。
前職では、役員クラスの人間と話す機会が何度もありました(嫌でも話さないといけない環境だった)。
ただ今の会社は、そのような上層部の人と関わる機会は無く、人伝てに
「〇〇さん(役員クラス)がこう言ってるから、これはダメだって」
「上層部の人達が〇〇と言ったから、こうしなきゃいけないらしい」
ということが多いです。
こんなことをやってみたいな、と思っても
上層との意見に合致しなければ無理、という感じですね。
ある意味前職が自由だったので、窮屈に感じることもあります。
でも、これが組織なんだな、と痛感してます。
最後に
転職してもうすぐ1年が経ちますが、私は1社目を辞めて今の会社に来て良かったとは思っています。
何より、生活環境が大きく改善したからです。
「1年目で退職」
これだけ見ると、あまり良い響きに感じない人も多いです。が、
「第二新卒」という言葉があるくらいなので、早期離職だから不利、みたいなことはないと思っています。
(私の感覚ですが)むしろ合わない環境に居続けるほうが苦痛だと思います。
転職活動中は不安にもなりますが、(私はしょっちゅう泣いてました笑)
いつか必ず今の状況を変えられると信じて、粘り続けてみてほしいと思います。
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