eastern youth の『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は eastern youth の『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』を聴いてみた編をお届けします。

漢語や近代詩風の表現を用いた歌詞、前のめりなビート、ノイジーなギターサウンド。

胸の奥底揺らす魂の叫びが届ける、誤魔化しのない言葉たち。

ぜひ、読んでみて聴いてみて下さい!

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1.夏の日の午後

外。聞こえる足音。口笛。寂しげに歪むギター。ドラム格好良すぎる…流れ込んでくるギターたちにノックアウト…。ヤバイントロ。真夏の太陽のようにメラメラと燃える歌。サビの情熱的な歌声に心打たれる。前のめりな勢いに背中を押される。3:25〜ヒィ……好き!ベース格好良い。ドラマチックな展開。4:05〜魂の叫び。教科書に載っていそうな歌詞の日本語の使い方とても良い。「蝉時雨と午後の光 まだ生きて果てぬこの身なら 罪も悪も我と共に在りて」→好き。

2.男子畢生危機一髪

ギター格好良すぎる。魂燃やしている。ドカンと体当たりしてくるような歌声のパワー。0:49〜ここのリズム好き。1:10〜あれ…ここも好き。1:29〜アツい。心の中で拳突き上げてしまう。生で聴いたら、絶対じっとしていられないだろうな…。3:20〜地響きするようなギターの音がめちゃ気持ちいい。ここからの展開、ベッドで足バタバタしちゃうくらい良い。

3.泥濘に住む男

攻撃力。全てを切り刻む勢いで掻き鳴らされたギターが、突如美しいギターに変貌する…ズルい…ダメ…。太く疾走していくの爽快。サビの開放感、重さ、爆発、凄い。ベンベンベン鳴っているギター素晴らしい。3:08〜南国。間奏でテンションをジリジリ上げて、爆発。爆発。これ最後の曲…?って思ったくらいクライマックス感がある。度々入る笛系の楽器の音癒される…

4.青すぎる空

低く太い弦の音。ドラムの開幕の合図、堪らない。夕方の帰り道。どこか懐かしくて青くて苦しい。「絶え間無く震える現身は 幻の誰ぞや夢む」、もういっそのこと教科書に載せて欲しい。サビのシャウトしながらの歌唱が心の鳥肌を全立ちさせる。ワンワン泣きたくなる。3:24〜「馳せる想いのいじらしさ」の感情の込め方よ…。3:50〜無敵ゾーン。最後の「ラララー」知らない人とも泣きながら肩組んでしまうやつだ。

5.淡い影

アップテンポで眩しい。ギターから大好きな音が鳴っている。泥だらけでも汗まみれでも美しい。そんな感じがする。漢語みたいな歌詞の表記が面白い。2:30〜何故こんなにも間奏の展開が凝っているの…?好き…。

6.徒手空拳

ドラムの表現力。リズム、抑揚がハッキリしている。ギターが凶暴になったり幻想的になったりいろんな顔を見せる。「ソノ手ニ、ソノ手ニ、何ガアル? ソノ手ニ、ソノ手ニ、何カアル。」、気持ちの良い日本語のリズム、ど直球で言葉を誤魔化さないところが格好良い。3:39〜突然アコギみたいな音色になるの良い…後ろのドラムは燃え、滾りまくりで最高。心臓を鷲掴みされる。


7.何処吹く風

ヘヴィなのに、繊細さを感じるのは何故…。既にズタボロで、何度も転んで立ち上がっているような感じがするけど、どうかこの先、傷つけられることがないと良いな…(何言ってるの?)。0:53〜こういうギターリフに弱い。全ての楽器が阿吽の呼吸で生み出すグルーヴ。その一体感にまた泣きそうになる。

8.足音

水面のように揺れるギターが美しい。ギランギランで最高。0:46〜エッ…こんなの…聞いてないです。メロディが本当にどの曲も良い。ヘヴィなギターが優しくなるたび、叫ぶようにして言葉を届けられるたび、心がヒュンヒュンする。3:20〜この音楽に閉じ込めて欲しい。

9.寄る辺ない旅

イントロの引き出しがすごい。一瞬中華街みを感じる。快晴。緩急に痺れる。行けるところまでチャリを爆走させたくなる衝動に駆られる。3:02〜ここのメロディ本当に苦しい。叫びとギターが一つになる。3:46〜突然訪れる静寂にも弱い。そこからの爆発。本能の塊のような魂の叫びを聞いて、何もできない自分が悔しくさえ思えてくる。

10.歌は夜空に消えてゆく

ついに来てしまった最後の曲。終わりの曲感が強い。友達と思う存分遊んで、夕方のチャイムが鳴ってしまった感じ。最後まで途切れることのない熱量。1:47〜歌力(うたぢから)に圧倒される。3:38〜切ない。帰らなければならない。最後の長いギターの音で余韻に浸る…

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ジャケット写真は、戦前に描かれた佐伯祐三の「立てる自画像」 という1枚の絵の一部分を引用したそう…!

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eastern youth は、1988年に北海道札幌市にて結成された、日本のスリーピースロックバンド。略称は「ey」。絶叫するような歌唱は、クレジット上で「ボーカル」ではなく「ボイス」と表記されている。「エモ」と呼ばれることが多いが、インタビューやブログなどで、「エモ」と呼ばれることを否定しているという。

ワクチン2回目の高熱の中、このアルバムを聴いたのですが、歌声のアツさにめっちゃ汗だくになりました。

絶対に熱も上がった…走り出したい衝動に駆られましたが、熱で動けなくて助かりました!

歌詞の中身はもちろん、表記の仕方が面白くて、読みながら聴くのが楽しかったです。


次回は COWPERS の『揺ラシツヅケル』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

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