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Jim O'Rourke の『Eureka』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいる名盤編!

今回は Jim O'Rourke の『Eureka』を聴いてみた編をお届けします。

温かで優しい歌声と、緊張感あるギタープレイ、繊細な電子音、壮大なストリングス。

丁寧な音作りとJim O'Rourkeのポップな面が楽しめる一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Prelude To 110 Or 220 / Women Of The World

優しく渦巻いていくようなギター。キラキラでファンタジーなストリングスの音色がキュート。美しい音色に心がどんどん緩んでいく。Jim O'Rourkeの歌声、ハンサムだな。1:55〜ギターが小刻みに震えながら浮遊している。どうやって鳴らしてるんだろう。ギターと一緒のメロディをユニゾンするの可愛らしい。カントリーで牧場の雰囲気。割と最近できた牧場な感じ。過去すぎず未来すぎない。5:02〜耳を澄ますと色んな音が渦巻いていて穏やかにカオス。フォーキーなギターの音がいいな〜!6:30〜ドラムの存在感も強まって、いつの間にか女性ボーカルも居た。逆再生のような音がギターの音に変わり次の曲に繋がっていく。

2.Ghost Ship In A Storm

ビートの産み方と、温かな歌声、軽やかなピアノの音が本当に素敵。普段全然飲まないけど、カフェオレとか飲みたくなる。華やかだけど哀愁漂うコーラス。ささやかなパーカッションも涼しげ。この七月の猛暑にピッタリすぎる。10:46〜突如丸みのあるダークな音色に。すぐに何事もなかったようにその暗闇を抜けていくのが面白い。音の質感というか、音の形状(丸みや尖り具合)がよく変わる感じがする。

3.Movie On The Way Down

前の曲のパーカッションの音が繋がって始まる。なんの音か分からないけど、グツグツしている。アンビエントチック。得体の知れない音に落ち着きを感じてしまっている。Jim O'Rourkeのギターテクニックに惚れ惚れする。パーカッションの存在感が増していく。まどろみの空間。海でぷかぷか浮かんでいる時の気持ち。3:10〜静かに始まる宇宙。これから何かが起こりそうな予感だけがある。と思っていたけど、優しくて柔らかい音色が流れ、Jim O'Rourkeの歌声に抱きしめられる平和な時間だった。最高。圧倒的包容力。美し過ぎて、終末感さえ漂ってしまう。

4.Through The Night Softly

ピアノが美しくて悲しい。悲しくて美しい。クラリネットの音も素敵。贅沢なイントロ。どの曲もストリングスの音でプリンセスの気持ちになってしまう(?)。2:15〜サックス大熱唱。突如華やかになる。華やかさの調整が丁寧で上品。ずっと上品。

5.Please Patronize Our Sponsors

楽しげでウキウキな感じ。パーカッションが涼しい。夏。トロピカル。ピアノの音の輝き、直視できない…クリスタル!2:00〜曲変わった…?と思ったけど変わっていなかった。ピアノとストリングスの美しすぎる時間。コンサートホールになる。

6.Something Big

ボサノヴァ的な、そういう軽やかさがある。0:25〜ちょっと楽しすぎる。ハワイ。パーカッションやらせて欲しい。歌声の濃さ、深みがほどよい。女性コーラスでより華やかでバカンス感出る。2:15〜ここら辺から始まる決めの作り方好き。ズンズン来る。Burt Bacharach / Hal Davidのカバーらしい。

7.Eureka

未来的なのにあくまでオーガニック。自然。電子音と楽器の音のバランスが器用なんだろうな…。0:59〜Jim O'Rourkeの歌声とギター聴くと泣きそうになってしまう。ギターの涙腺刺激パワーが強い。アコースティックのようで、ずっと幻聴のような電子音が響いている。2:50〜好き…無重力。映画の挿入歌になっていて、色々調べてたら、YouTubeのコメントに「人生の終わりに流れてきたら良いなって思う」とあって「超わかる」になった。4:09〜そういうことするんだ…めっちゃ良い…ギターと電子音が入り混じっていく。電子音の微弱さが心地良い。Jim O'Rourkeだからこそできる繊細な技な気がする。6:07〜だんだんと脳みそがぐんにゃりしてくる。良い。 壮大。9分もあったの…!

8.Happy Holidays

突然哀愁。ギターのメロディがかなり切ない。歌声本当に沁みる。0:30〜からの歌声神々しい。ここからの展開も好き。ドラムの躍動感も素敵。ちょっと大人な雰囲気。こんなに伸びやかな高音が出せるの凄い…。最後の曲は短ッ!


diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいるジャケットの中でもかなり印象的だった…!ジャケットのイラストは日本人イラストレーターの友沢ミミヨさん作
中までウサギ…キュート!

Jim O'Rourke(1969年1月18日- )は、アメリカのミュージシャン。作曲家やプロデューサー、エンジニアという様々な顔を持つ。2002年にはSonic Youthに加入し、担当楽器Debauchery(道楽)として活躍した。2005年、映画音楽やソロ活動のため、一時的にバンドを離脱した。それ以降は、ジャンルを問わないマルチプレイヤーとして活動している。
本作は1999年にリリースされたソロアルバム。青山真治監督、役所広司、宮崎あおい主演の映画「EUREKA」(2000年公開)で「Eureka」が挿入歌として使用された。映画のタイトルも本アルバムから取られている。



「音響派」とか「実験音楽」、「前衛」など、難しそうな言葉が沢山出てきたし、ジャケットは「ピンクでウサギで可愛………可愛い!?」だったので、ちょっと警戒していたけど、品があって、心地良くて温かなメロディ、繊細さで驚いた…!

Jim O'Rourkeのボーカルやポップな面にフィーチャーしているのも、彼のこれまでの作品とは違っていて、そこが素敵だ〜

「Eureka」が挿入歌として使用された青山真治監督の映画「EUREKA」も観ました!!!

ストーリーはかなりシリアスですが、若き宮﨑あおいさんの透明感、凄かった。訛り?方言も良い。

今もその透明感が健在なのがまた…ハァ…カワ……声も透明でした。

本作をきっかけに素敵な映画とも出会えて良かったです。

内山はいつもホラー映画しか観ないので…

映画『私の男』の音楽もJim O'Rourkeが手掛けていたんだ…!

内山は二階堂ふみさんがとても大好きなので観たことがあり、結構衝撃を受けた記憶。

全然関係ないけど、色々調べていたら「七尾旅人 VS Jim O'Rourkeのダンス対決 」というオモロ動画も見つけてしまった。

愉快で可愛い…オススメです。


diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいる名盤編はこれにて一旦終了!めっちゃ楽しかった〜!!

次回からはPitchforkの年間一位を取ったアルバム縛りで盤選していきます!これまた楽しそうな…


次回は Animal Collective の『Merriweather Post Pavilion』(←2009年一位)を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。


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