Blurの『Parklife』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Blur の『Parklife』を聴いてみた編 をお届けします。

とことんキャッチーでホップな快楽的サウンド、色鮮やかに散りばめられた皮肉。

ブリットポップの火付け役であり、頂点を極めたと言われる一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

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1.Girls And Boys

ふざけてるのかと思うくらい、可愛くてビックリした。ぷよぷよしてる。0:18〜めっちゃベースライン格好良い。ディスコ。その後入ってくるギターも気持ち良い。凄い夜遊びしたくなる。ずっと繰り返されるサビの言葉のリズム、語感、何度でも聴きたくなる。というか多分どこかで耳にしたことある。歌詞の意味を考えると「男の子」と「女の子」という言葉が頭の中でゲシュタルト崩壊した。“なりたいように自由に生きろ”というメッセージ…素敵。

2.Tracy Jacks

水の中みたい。泡がふわふわ浮いてる。ボーカルのシャキシャキ具合が凄くエネルギッシュ。繰り返しのフレーズが多くて耳に残る。陽気さはあるけど、はっちゃけ切らない絶妙さ。一回聞いたらどの曲もサビだけ歌えるようになってしまう。真面目な公務員だったTracy Jacksが、ある日突然暴走するという歌詞。ピンポイントというか、歌詞の世界観が興味深い。

3.End Of A Century

幻想的なイントロ。頭に吹き出しがもくもくと出て妄想する時の効果音みたい。哀愁が切なく漂っている。哀愁の正体はホーンなのか…!後半の歌声がどんどん情熱的になっていく展開、とても好き。コーラスワークがずっと美しい。

4.Parklife

外…!人が沢山居る。0:22〜コックニー訛り(ロンドンの労働者階級で話される英語の一種)のナレーションを表現するために、俳優フィル・ダニエルズをゲスト・ボーカルに迎えているらしい。MVにも出演してる。いかつくて圧があるけど、これがコックニー訛り…!公園で人間観察しながらその人々を小馬鹿にしているような、皮肉たっぷりの歌詞。「Parklife!」の掛け声の悪ノリ感に楽しくなっちゃう。

5.Bank Holiday

ドェエエエ!!!!!何があった…!?っていうくらいヘヴィで、テンポも速い。オラオラで野生的。全員での掛け声が雄々しい。漢!テンションもてっぺんの方にある。1:09〜凶暴な高まりが興奮を呼ぶ。最後のめっちゃ野蛮な叫びがツボ。

6.Bad Head

嘘じゃん…さっきの曲無かったことにしようとしてる…?ってくらい平和で穏やか。さっきの曲は幻聴かもしれない。メンバーのグレアムいわく二日酔いに効くらしい。そんな優しさが、抜け感が全てを受け入れてくれる。

7.The Debt Collector

曲調の振り幅がさっきから凄い…!今度はワルツ。とても優雅。最近夢の国行ったから、こういう音楽聴くと夢の国で売ってるポップコーン食べたくなる。インスト。ワルツのリズムがさっきまでの動揺を緩和する。

8.Far Out

待って待って待って…?何が起きたんだ。難解な宇宙空間。不協和音チックな音たちが浮遊してる。上の空感のあるボーカルで、さらに意識が朦朧としてくる。雪山で寝たらダメ的な…この曲聴きながら深い考え事したらもう戻ってこれないような気がしてくる。

9.To The End

しっとり甘くて幻想的。Stereolabのレティシアとのデュエット。フランス語を喋っている。リバーブが深いのもあるのか異様に色気がある。ロマンティック…!ボーカルも今までで一番伸びやかに歌い上げている。愛。2:30〜とってもファンタジー。MVの世界観、解釈の一致。

10.London Loves

またまた新しい感じで攻めてきた。かなりスタイリッシュにした「スネ夫くんが自慢話をしている時の曲」(調べてみてください)みたいなメロディーがずっと聞こえる。タイトル通り、ロンドンへの愛情を歌っている。なんとも言えない脱力感。度々ギターを不気味に歪ませているの好き。コーラスの裏声にジワジワ来るものがある。何故かレオタードを着た男性が頭に浮かんでしまう、何で。2:44〜…!?終盤何者かが喋り続けて終わる。

11.Trouble In The Message Centre

ピアノの不思議なメロディ。パンクなギターがすぐに飛び込んできて、めっちゃ格好良い。ロック!曲によって歌い方も、纏う雰囲気もガラッと変わる。声のトーンがワイルド。「ラーララララ〜♪」のコーラスだけがいつものBlurで安心感ある。

12.Clover Over Dover

海…?カモメ?寂しげなオルガンの音。バラエティの豊かさには脱帽する。1:12〜切ないメロディなんだけど、コーラスの呼吸が強すぎてちょっと面白怖い。ずっと寂しい。海辺でただ一人。

13.Magic America

短いのに情報量が多いイントロ。ずっと奇妙で不穏。「ペプシを飲めば、今日も一日頑張れる」→わかるし、可愛い。ポップだけど、歌詞はアメリカに対する皮肉が込められている。皮肉がお好きなのね…!サビの「America」のメロディのおふざけ感がいやらしい。ずっと奇妙。その奇妙さに引き込まれる。

14.Jubilee

明るくて、パワーポップな感じ。おちゃらけた歌い方にニコニコしちゃう。どうでも良くなる。猫背で動く気力が無い、ゲームとTVざんまいの引きこもり少年Jubileeの歌。24時間くだらないものを観てるのは自分も同じ。歌のテンションも抑揚もはっちゃけまくりで楽しい。

15.This Is A Low

繋がって、逆再生のような音が聴こえて、始まる。メランコリック…!しっとりバラード。イングランドへのラブソングらしい。たしかに歌声が猫撫で声。サビ、予想外のサイケ感が面白い。壮大。間奏のギター重たくて格好良い。どんどん空間が広がって解き放たれる。

16.Lot 105

…!!!またまた違うテイストな曲が飛び込んできた。いい意味でいい加減な感じに和む。パーカッションが楽しそう。0:50〜突然パンク丸出し。大合唱。「最後だからパーっとやろうぜ〜!」って勢いと疾走感があって爽快。1分ちょっとで終わるから、なんか夢みたいな時間だった。

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Blur は1990年に結成されたイギリスのロックバンド。本作は、全英1位を獲得し、120万枚を売りあげた1994年リリースの3rdアルバム。1990年代のイギリスで沸き起こったブリットポップムーブメントの火点け役となった。


16曲多いな〜と思っていましたが、曲調の振り幅凄いし、歌詞は読み甲斐があるし、なんて言ったって超ポップで超キャッチー!

ずっと楽しかった…コーラスワークが元気で明るくてパワー感じた。

皮肉が散りばめられた歌詞はイギリスらしいというか、お得意の技なのですか…!?その姿勢好きです。ピリついていきたい。


↓ #内山結愛一日一アルバム では『Leisure』を取り上げていました!ジャケ写が好き!


あと、色んなレビュー、感想を見て思ったのですが……

OasisとBlur のファンの人たち、喧嘩しないで〜〜〜!!!!!

ビックリするくらいバチバチ…!OasisはOasisだし、BlurはBlurなので仲良くはしなくていいけど、傷つけ合わないで…(愛が強いのは良いと思います)!


次回は Pulp の『Different Class』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

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