Soundgarden の『Badmotorfinger』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Soundgarden の『Badmotorfinger』を聴いてみた編をお届けします。

低音と高音を自由自在に行き来し、命を削るようにシャウトするボーカル、斬り刻む重量級のギターリフ。

暑苦しく燃えたぎる、筋肉量の多い一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

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1.Rusty Cage

イントロのギターリフの掛け合い、神々しい…格好いい…。0:42〜カーレースみたいにして歌声が斬り込んでくる。2:04〜ベ、べべ…ベース?ベンベン具合が好き。スピード感も爽快。2:54〜スローテンポになって、より一層ヘヴィになる。変拍子気味。ギターの重さも跳ね除けてしまうくらい圧倒的なポーカルパワー。ムッキムキ。今にも暴れ出しそうで物騒な歌詞が怖い。


↓カントリー・ミュージックシーンに多くの影響を与えたジョニー・キャッシュによるカバー

2.Outshined

繋がって始まる。またもや筋肉ムキムキ。重い。炎、鉄の鎖、ドデカハンマー。全員腕周り、華奢な女性ののウエストくらいありそう。1:06〜爽やかなゾーンとても良い。「So now you now〜♪」のコーラス、そよ風…?シャウト気味の歌声、荒々しいのに歌唱力も抜群で凄い。気づいたら口開いてた。3:30〜少し歪んだ音色のアルペジオ、静けさに吠えるボーカル、たくましい。MV、解釈の一致すぎて握手したい。やっぱ炎、鎖、筋肉だよね…

3.Slaves and Bulldozers

不穏に重たい。駆け抜けるフィードバックノイズ。ヘヴィなギターが爪立ててこちらに迫り来ている。何もしてないのに「すみません!すみません!」ってなる迫力。1:28〜クリス・コーネルの喉の心配をした自分がバカだった…高音の出方がスーパー筋肉マッチョになったマライア・キャリー。高音に限らず歌の筋力でワイングラスとか割れそう。色気もあるから混乱する。4:26〜ギターソロかなりノイジー。ギャンギャン。デカいトゲトゲの鉄球振り回しながら歌っていて欲しい。

4.Jesus Christ Pose

キンキンなフィードバックノイズの音からスタート。毒々しいギターリフ。紫の炎。ここまで全曲火傷しそうなくらい燃えている。夏に聴いたら暑すぎて熱中症になるので冬で助かった。耳に残る「Jesus Christ Pose〜!」。4:48〜高音の出方がパワフルすぎて笑うしか無くなる。ギターかと思った。なんならギターであって欲しい。歌詞の通り、MVにはめちゃくちゃ十字架出てくる。歌詞の内容は「有名人が苦悩していることを大衆が好むこと」を指摘しているらしい。

5.Face Pollution

ハイテンションな雄叫び。疾走感が気持ち良い。通常のハスキーな歌声もいいな…。1:22〜フォーーーー〜!!!1:50〜歌声の存在感が凄すぎるけど、ギターもドラムも速さに喰らい付いて、かなり高度な演奏をしている。

6.Somewhere

エフェクトがかったボーカル。この曲好き……。オレンジの夕日。ゆっくり重たく進んでいく。1:18〜ちょっとした不協和音でオレンジだった夕日がちょっとヤバめの色に変色した。2:33〜寿命を縮めるような歌い方するから心して聴かねば…って気持ちになる。シャウトは魂で感じたい…と思いつつも、しっかり丁寧に受け取ってしまう。演奏がどんどん遠ざかって終わっていく…と思ったらまた近づいて終わった。

7.Searching With My Good Eye Closed

ジリジリと緊張感を持って近づいてくる金属質なギターの音。語りが入ってくる。「This is my good eye.Do you hear a cow?
A rooster says.Here is a pig.」と、凄く陽気に優しげに語りかけてくるから面白い。2:05〜歌姫、、、姫?歌王子?いや、歌王(なんかダサくなっちゃうな…)?ジワジワと高まっていく構成。ちょっぴりサイケ感もある。5:23〜俺を見てくれ!と言わんばかりにギターがボーカルに負けじと暴れ回る。

8.Room A Thousand Years Wide

喉から炎が吹き出ているようなシャウト。ギターも未だかつてないほどにヘヴィ。メタルも確かに居る。金属をも軽々とぶった斬りそうな音色。呪術的なボーカルがちょっと怖い。いつだって迫力満点大魔王。3:05〜喉にフィードバックノイズ出す装置が入っている。多分そう。絶叫の後ろで鳴っているのはホーンセクションらしい。こんな力強く鬼気迫る「tomorrow」を聴いたことがない。

9.Mind Riot

穏やかだけどヒリついた演奏。なんだか懐かしい感じがしてちょっと感傷的になる。0:59〜原始的な、野蛮みがある。歌の入りから開放的で、抑揚が物凄いことになってる。2:00〜いや…ちょっ、高音…ヤバ。後半段々と情熱的になっていく展開が感動的。熱すぎず、温かい…だけどしっかりヘヴィ。

10.Drawing Flies

初っ端からピーク迎えている。ギターリフがどの曲も凶暴で素敵。とても荒ぶっているボーカル。またホーンセクションがチラチラ顔を覗かせている。「ハァァ〜アイッッッッ!!!」の勢いがすごくて面白い。

11.Holy Water

これまた重量級な…!一歩一歩が重すぎる。気怠げな感じからいきなりスパーンと高音シャウトに行くから、本当…何…?凄すぎてキレそう。一体感あるサビが格好いい。間奏の不気味なギターリフも存在感ある。4:38〜「ガツン」というか、何か硬いものが「ベコッ」と凹むようなギターの音イカつすぎる。本当にギター…?

12.New Damage

大絶叫という名の大熱唱。重量級は手を緩めない。もう貴方がチャンピオン。歌詞が怖い。とにかく新しいダメージが来るらしい。最後まで汗まみれで燃えたぎっている。ずっとムッキムキ。2:57〜ギターがグッチャグチャに歪みまくる。「クチャクチャ」って音が聞こえる。後半ギターとどっちが狂えるか勝負みたいになっていて、手に汗握ってしまう。聞き手がもたない…!!どちらも勝ち!!!!!!

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Soundgardenは、1984年に結成したアメリカ出身のロック・バンド。1997年に解散するも、2010年に活動を再開。2017年にボーカルのクリス・コーネルがこの世を去った。
アルバム総売り上げは2,100万枚以上と言われている。「メタルとオルタナを繋ぐ架け橋」と言われ、シーンに多大なる影響を与えた。キム・セイルのヘヴィなサウンドは、「シアトルサウンド」と呼ばれており、当時のシアトルの音楽シーンに多くの影響を与えている。変則チューニングを多用し、独特なフレーズを生み出していた。


一度、夏に#内山結愛一日一アルバムで聴いていたんですね…(遠い記憶)

確かにヘヴィな音楽だと記憶していましたが、一曲一曲にちゃんと向き合って聴くと、想像以上にヘヴィでムキムキでした。

いや、高音が本当に凄かった〜〜!!!!

音域が4オクターブ出せるらしい(一般の人の音域は2オクターブくらい)。……ヤバ…もうよくわからない。

そんなボーカルのクリス・コーネルは2017年のデトロイトでのライブ終了後に亡くなったと知り、この衝撃的なシャウトを生で聞くことができないと思うととても悲しい…

音源の中で生き続けるクリス・コーネルの歌声をこれからも心して味わっていきたいです。


グランジのパワー、凄いけど!負けないぞ…!!

次回は Nirvana の『Nevermind』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難う御座いました。


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