Deafheaven の『SUNBATHER』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Deafheaven の『SUNBATHER』を聴いてみた編をお届けします。

降り注ぐ轟音ギターと、激情絶叫ボーカルが織りなすブラックゲイズサウンドが天国へ誘う。

焦燥感を煽り立てる激速と、儚くも美しい静の緩急に酔いしれる一枚です。

是非読んでみて、聴いてみて下さい!

画像1

1.Dream House

初っ端から降り注ぐギターの雨を浴びる。疾走感MAXのドラム。美しい旋律に獣のような咆哮。絶叫の嵐。荒れ狂っているのに儚げで、その両極端にあるものが両立している。衝撃的。2:43〜美しく夢見心地だが、バチボコドラムと絶叫で何とか現実に留まることができている。このドラムビートをブラストビートというのか…気持ちが良い。5:07〜激動から静への流れが泣ける。繊細なギターのアルペジオ。7:25〜絶叫と噛み合う瞬間、美の頂点。ドラマチック。

2.Irresistible

繋がって始まる。静。メランコリックなギター。ピアノ。安らぎの時間。絶叫無し。深い悲しみと温もり。長い余韻。

3.Sunbather

激しい。突き刺さる浮遊感。絶叫にもちゃんと歌詞があるからビックリ。リバーブのかかったトレモロリフ。轟音。音の壁。存分にシューゲイジング。2:55〜静パートの哀愁。からのブラストビート。こんなん激昂しちゃう。激情ハードコア。4:03〜ギターの音色美。荒々しくノイジー。ブラックメタルっぽい”陰”要素がずっと無い。ずっと救いや希望に満ち溢れている。5:44〜イ゛ァア〜イ!!!ドラムの主導権の握り方格好良い。振り回されたい。7:47〜テンポの落ち方がお洒落。煌めきのある、幻想的なギターの音に包まれる。何でこんなにも儚く美しいんだ…

4.Please Remember

逆再生のような音。嫌な予感がする音が鳴り続ける。朗読。(Milan Kunderaの小説「The Unbearable Lightness of Being『存在の耐えられない軽さ』」)
インダストリアルチックなノイズ。鬱々としている。工事現場への変貌ぶり。高速ドリル…からのアコースティックへ。見事な振り幅。

5.Vertigo

物悲しげな浮遊感に揺れる。哀愁の旋律。シューゲイザー。叫び無しの前半は、ひたすら美しい音の世界に酔いしれる。3:32〜破滅的な寂しげ轟音。苦しい。4:35〜ギターソロ格好良い。5:03〜おかえり絶叫…おかえりブラストビート…。震えるような揺れ感覚。怒涛。ドラム、人間の腕の限界を試されているスピード感。静と動。10:53〜完全なる悪魔の囁き。トレモロの震え加減美しい。14分でもダレたりせずに起承転結が明確。

6.Windows

話し声。漆黒の世界観。ピアノが重く残酷に響く。荘厳な館。奇妙な落ち着き。

7.The Pecan Tree

大爆発。ブラストビートの鬼。静寂のブチ破り方に、心臓が「ドッキーンッ」ってなった。1:26〜開放感。浮遊感と攻撃性のバランスどうなってるんだ一体。どちらも容赦無い。美。美。ここまで来ると普通の声も聴いてみたい。4:05〜陽気な香りがして、雰囲気が変わり始める。陽炎のようなギターパート。不思議お洒落。ピアノも登場。幻想的。「まさか〜絶叫なんてしませんよ〜」って雰囲気を軽々となぎ倒していくの癖になる。

8.Cody

Mogwaiのカバー曲。話し声。不穏な開幕。ピリついてる。2:40〜安心感。落ち着いたピアノの音。3:27〜爆発。粒の粗い音色。来た、絶叫。待ってた、絶叫。重たく美しく進行。轟音の光のシャワー。8:38〜落ち着いた雰囲気の中、少し遠くの方で絶叫が聞こえるこの距離感が面白い。9:23〜ブラストビート、またもや人間の限界に挑戦。爆発し、フェードアウト。

画像2


(↑お洒落で可愛いパステルカラーのジャケット。これで立派なブラックメタルだから面白い。)

Deafheaven は、2010年に結成したアメリカ合衆国のブラックメタル/ポストメタルバンド。ジャンルとしては、ブラックメタル、ポストメタル、シューゲイザー、スクリーモ、ブラックゲイズなど。


● ブラックメタル:ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。速いテンポのドラムと、金切り声のようなボーカル、音を強めに歪ませたギターでのトレモロピッキングや、宗教的で荘厳なアレンジなどが特徴。

●スクリーモ:1990年代前半にエモ、ハードコア・パンクから発展した。終始ボーカルが絶叫。年代とともに進化、多種多様化し、サウンドは年代や流行によって大きく変わってくる。

● ブラックゲイズ:ブラックメタルとシューゲイザーの要素を組み合わせたジャンルのこと。

● ブラストビート:ドラム・ビートの一種で、主にバス・ドラムとスネア・ドラムを、交互または同時に高速に打つビートのこと。マシンガンの発射音にも似ていて、爆風をイメージさせる。


何なんですか…この美しいアルバムは…

アリなんですね…こんなやり方…(絶句)

攻撃性と癒しのバランス、やられました。
色んな人の感想を読み漁っていたら、聴くのではなく「浴びる」曲たちだと仰っていてブンブン頷きました。

ブラックメタル系は初だったのでは…?嬉しい。勉強になりました。


そして最近!新しい音楽の出会いを求め、己のインプットを増やすため、Twitterで #内山結愛一日一アルバム という取り組みを始めました。


一日一アルバム聴くの大変そうだと思っていたけど、寒くて出られないベッドの中でモジモジしてる内に聴き終わるので楽しいんだな〜これが!

是非覗いてみて下さい!既に半年以上分くらいのアルバムのお勧め有難う御座います。

(まだまだ貴方のお勧めお待ちしております。)

内山もまだまだ勉強中の未熟者です。
ついていけね〜なんて疎外感を感じる必要ないのだよ〜!安心してね……仲間です。

一緒に、それぞれのペースで色んな音楽と出会っていきましょう😸音を楽しみながら!

いつも有難う御座います!改めて、これからも宜しくお願いします!!!!


次回は Napalm Death の『Scum (Full Dynamic Range Digipack)』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!


長くなりましたが…!最後まで読んで下さり、有難う御座いました。


サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!