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カンボジアのごみ山に行った話①

私は2019年11月、カンボジアのプノンペンにあるごみ山を訪れました。
備忘録とアウトプットを兼ねて、noteを書いてみます。


目次
・はじめに
・なぜごみ山に行ったのか
・プノンペンのごみ山について
・カンボジアの歴史
・プノンペンのごみ処理
・あとがき


はじめに
カンボジアのごみ山に関する記事や文献は、正直言ってほとんどありません。
私の記事も、インターネットという大海原を彷徨う記事の一つに過ぎないのですが、実際にたくさんの方にご協力いただいた調査内容と、私の考えを、卒業論文としてだけではなく、シェアしたいなと思いました。
この記事が、カンボジアという他国の抱える現状を知るきっかけや、ごみについて考える一助となれば幸いです。

なぜごみ山に行ったのか
私は大学で社会学を専攻しており、所属する大学のゼミは毎年どこか海外で調査を行います。
行き先のみ教授が決定し、そこから興味関心をもとに3-4人の班に分かれて、現地で調査を行います。調査先へのアポイントメントや調査可能かの判断も含め、全て学生自身で行うなかなかにハードなゼミなのです。。。


プノンペンのごみ山について

図1

プノンペンには、旧ごみ山と新ごみ山があります。
2009年に旧ごみ山からの移転が政府により発表され、現在は新ごみ山のみが利用されています。
新ごみ山は、市街地からトゥクトゥクで40分程の場所にあります。

カンボジアの歴史
カンボジアは、長く続いた内戦の歴史を持つ国です。ポルポト政権下に起きた内戦で、多くの医者や学者といった知識人が虐殺されました。
その背景から、内戦が終わった後も、文明が発展し難い状況下に置かれていたため、インフラを含め整備が十分ではないと言えます。

プノンペンのごみ処理
プノンペンは、現在民間企業であるCINTRI社によってごみ収集が行われています。
一社独占であるが故か、プノンペンにおけるごみ処理のサービスの質の悪さは問題とされています。

なぜごみ処理の質が悪いのか
CINTRI社の職員に話を聞いたところ、収集車が壊れまくっているということが原因だとわかりました。
あらかじめ、各ごみ収集車の収集ルートと収集時間が決まってはいるものの、およそ半分ものごみ収集車が故障しており、計画通りの収集が行えていないというのです。

プノンペンのごみ処理
カンボジアでは、分別の意識が浸透していません。
そもそも収集はCINTRI社のみが行なっており、中間処理施設もなくリサイクルの仕組みがないため、分別しても意味がないように思えるのです。
それゆえに、カンボジアのごみ山はスカベンジャーが稼ぐことができる環境であると言えるでしょう。

①あとがき
ごみ収集のサービスの質の悪さは、住民のレビューで決まります。
では、個々人の幸せは、何によって決まるのでしょうか。
②では、プノンペンのごみ山について書きます。
ごみ山の現状を知って、スカベンジャーの生活を知って、先の問いについて考えてみるのはいかがでしょうか。
もちろん、プノンペンのごみ山について知識の一つとして哲学的なことは考えずに読んでいただくのも大歓迎です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
②以降もお付き合いいただけたら幸いです。




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