ミニマリストの二つの危機|もしもの時どうする?失敗談
一人暮らしを始めてからの話。当時23歳の誕生日を迎えてすぐでした。
ミニマリストとしての生活をスタートさせた私は、必要最小限のものしか持っていませんでした。
1K6.5帖の部屋にベッドと折り畳み式テーブル、3合炊きの炊飯器、電気ケトル。洋服はコートを合わせても大きめの段ボール1箱に収まるくらい。
食料や日用品のストックはせず、必要になったら買うスタイル。とにかく「今必要か」を意識していました。
当然今必要なものなんてほとんどなく、収納もすっからかん。何も置かない余白が気持ちよかった。
そんな暮らしに満足していた時に訪れたのが、熱風邪。
失敗談その➀体調不良
体が重い。
そう思いながらもなんとか仕事へ行きましたが、当然働けるはずもなく早退させてもらい病院へ。
熱を測ると38度3分。そりゃしんどいわ!
解熱剤をもらいなんとか帰宅。仕事にもすぐに復帰できました。
ところがどっこい。
熱風邪で欠勤してしまったこともあり、2020年の初めには、「今年の目標は体調管理にしよう。無遅刻無欠勤達成しよう。」
そう意気込んでいたんです。なのに年明け早々インフルエンザにかかってしまいました。
こればっかりは病院に行こうが、解熱剤を飲もうが、出勤できる日は遠い。熱が下がってからも4日ほどお休みをいただくことになりました。
体がつらいのはもちろん、ウイルスを持っていることが明らかなので、1週間ほどの食料を調達することができませんでした。
他にも、体を温めるものや冷えピタ、除菌のためのアルコールとか。
今日の夜食べるものがない。生命維持に必要なものがそろえられない。
でもそんなことを考える余裕がないくらい体がつらい。だからとにかく寝ました。
救世主となったのは少し離れた場所に住む兄からの連絡でした。
「元気か?」と
恐ろしくグッドタイミング。
「インフルかかった、元気ではない」
と返信したところ、何やったら食べれるんやと言って必要なものをすべて自宅まで運んでくれました。
そしてその荷物はマンションの宅配ボックスへ。ボックス二つ分もの買い出しをしてくれたんです。
本当に助かりました。感謝しかありません。
防災もかねて、食料はせめて3日分ストックしておくべきだと学びました。3日あれば、ネットスーパーの利用でそれ以降のものは揃えられるはず。
そして冷えピタやカイロ、マスクにアルコールなども必要になったときに買うスタイルではだめだということも知りました。
必要になったら、では時すでに遅しなんですね。
失敗談その②コロナによる紙製品不足
半年くらい前ですかね。マスクをはじめ、多くの日用品が売り場から消えましたよね。
テレビがないのでそういった現状のニュースを日常的に取り入れることをしていませんでした。
事実を知ったのは同僚と話しているとき。買っておいたほうがいいかな~。と言っているのを聞いて、ふーんて思っていました。
マスクやアルコールは職場で配られているものもあるし、トイレットペーパーもまだ何ロールかあったな、まあこんな騒ぎすぐ落ち着くだろう。
と世の中の動きを軽視していたのです。
そして紙製品のほとんどが売り場から消えてしまってから、自宅のトイレットペーパーがなくなりそうだと気づきました。
というより、必要になって買いに行ったら全く売ってなかった。
どの薬局をみてもない。トイレットペーパーがない。ふけない。おしり。
どうする?トイレの度にシャワー浴びて洗う?それとも専用のタオルを作る?え、それ洗うの?どこで?手で????
慌てた私は、今度は母に助けを求めました。
実家にトイレットペーパーのストックがあったら分けてほしい。と
母はスーパーで勤務しているため、もしストックがなければ、トイレットペーパーが入荷したらすぐに一つ確保してもらえるようにお願いしました。
幸い私の地元ではそこまで騒ぎにはなっていなかったようで、十分な在庫があり無事購入できました。
これまた本当に助かりました。
緊急はいつ訪れるかわからないから緊急なんだと。
また一つ学んだ出来事でした。
ミニマリストは弱者か?
体調不良時と、災害時(今回は感染症)、この二つにおいてミニマリストはとても弱者であることを痛感しました。
どちらの場面においても食料は3日分ストックしておくべきだし、すぐに調達できないときのためにある程度余裕を持ったストックや、緊急時対策グッズ防災グッズは持っておくべきです。
いったんはモノをたくさん減らしたものの、今は少しずつこういったアイテムが増えてきています。
モノが増えてるってことはミニマリストじゃなくったのか?
答えはNOだと思っています。
必要なものを買いそろえているだけです。モノを減らした先に自分がなくなってしまっては本末転倒ですから。
ミニマリスト=物を持たない
こういった認識が日本には多いように思います。
私が伝えたいのはもっと本質の部分。
これについては次の投稿でお話しします。
以上ミニマリストを目指した私の二つの危機でした。
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