GENERATIONSの『ヒラヒラ』とかいう神曲
ヒラヒラ / GENERATIONS from EXILE TRIBE
曲名及びジャケットを見たとき、どんな歌だと思いましたか?
花びらが散るときの擬音語『ヒラヒラ』。実は・・・
今だからこそアガる・前を向きたくなる歌です。
先日の『CDTV ライブ!ライブ!』の初回4時間SPで初めて聴いたのですが、見事(良い意味で)裏切られて以降Apple Musicでリピートしています。
(歌う前の龍友のメッセージ、爽やかにして大変アツかったです!!!歌もダンスも演出も何もかも最高でした!!!!)
曲のクオリティがあまりに凄すぎて思わずnoteに書きたくなってしまったので、気になる方は最後までお付き合いいただけたら幸いです。あくまでファン目線ですのでその辺はご了承ください。
『アイカツ』松原さらりによる、テクニカルな言葉遊び
◆[ai]×10×3 という天才的リズム、上品な空耳ラッシュ
まず歌詞を見ただけでも、十分ってほどに韻を踏んでるんですよね。この良さをピックアップするだけでキリがないのですが、なかでもこの部分がすごい。
(1番)
もはや愛もLieも甲斐もない時代はない
結局いつでも未来は自分(アイ=I)次第のLife
(2番)
投げる匙はない 正解もない 期待したい
見たこともない世界へDive The Die is cast
上記はサビの一部ですが、ここだけでいずれも[ai]が10回続いているんですよ。作詞者である松原さらりを調べたら、まさか『アイカツ』の歌も手掛ける方だとは……。
ここからは曲を聴いた方向け。「I can get higher」が「上がれhigher」に、「I never knew」が「風流」に聴こえるのは私だけでしょうか。もし同じように思った方がいらっしゃれば、氏の歌詞は狙ったようにしか思えません。素敵な歌詞をありがとう、好きです。
◆『AGEHA』のようなナイスミスリード
あと、いちGENEファンとしてツボだと感じた部分がこれ。
Take the heat out, heat out of my life このままで燃え尽きたくない
こちらはサビ冒頭ですが、太字の部分が「ヒラヒラ」って聞こえるんですよ。しかも「Take the」も「たった」に聞こえるから、「たったヒラヒラ」に空耳してしまう。
その後の「今ひらひらと舞った」と掛け合わせても全く違和感がありません。
これより前の歌『AGEHA』のサビでも似た事例がありまして。
(動画時間0:52) We're singin' I GET HIGH!!
太字の部分がどう耳にしても「AGEHA」に聴こえます。『ヒラヒラ』と同じことが過去に起きてるんですよ、好きですこういうの。
だから各作詞者・作曲者はもちろん、意図的なミスリードを狙うヴォーカルお二方も誇張抜きで天才だと思っています。
2020年初のシングルに込められた新たな一歩
上記の記事を拝読したことで、「新しいGENERATIONS」というのがしかと伝わりました。私はGENEの歌をちょこちょこ聴かせていただいていますが、今回のようなバンドサウンドは確かに初めてです。
あと、この歌をきちんと聴くまで「お別れ系かなー」と思ったのですが、哀愁漂うタイトル+ハッピーな曲調という組み合わせも「新しい音楽の時代」って感じがします。
【考察】桜の儚さに逆らった1曲
気に入った歌詞があると、あれやこれやと考えを膨らませるのが私の癖です。あくまで考察ではありますが、聴くときにもっと楽しめそうなことをツラツラと書かせていただきます。
まずリリース日が4/15(水)である以上、新学(進学)をイメージしてるようにも見えます。ですが、「先行配信日が3/11(水)であること」「モノクロ調のPV」「メンバーの服が多様である点」を見ると、卒業の季節にもピッタリだと思うんですよね。
この歌ではハッキリと言っていませんが、曲のタイトルやリリース時期からして「桜」をテーマにしていると考えています。先述の番組でも吹雪の演出がありましたし。桜といえば別れの曲が多いですが、この作品では(総合的に)花特有の儚さに逆らっていますよね。
だから「ヒラヒラ」「舞う」「花びら」「散る」を美しさとして伝えるというより、ネガティブな比喩で用いるのは一周まわってすごいと思いました。
あとサビの「Take the heat out」を訳してみたのですが、「熱を奪う」という意味だったんですよね。(「heat out」=「熱」)
空耳と掛けると、「自身の熱が、桜のようにヒラヒラと消えようとしている。このまま終わりたくない」と抗っているのが想像できます。
「Take the」~「散りたくない」の部分がすごく切実に聞こえるのは確かですが、曲を聴くと「熱心に、でも明るく」というニュアンスが感じ取れます。これがもしバラード調だったらまた違った印象になりそう。
インタビューとかその辺りがあれば是非知りたい一心です。
春じゃなくても明るくなれる楽曲
この記事を書いた季節は春ですが、そうでなくても間違いなくテンションが上がると思っています。
さらに言うなら…今かなり辛い時期だからこそ、より多くの人にこの素敵な曲を聴いてほしいです!!サブスクとか公式YouTubeを用いれば売り上げに繋がります。
私はこの歌を聴いた瞬間、ものすごく元気が出ました。なんか「※個人の感想です」みたいな文だし、まさに月並みなセリフになっちゃったけどホントだよ!!!EXILE TRIBEはもちろん、「GENERATIONSを改めて好きでいたい」とも思いました。ありがとう、ありがとう。
というわけで、
もうそろそろheat out, heat out of my lifeしようか
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