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わたしたちはいつも

ふと、「この作品はどうしても映画館で見ないとダメだ」という衝動に駆られて、遅ばせながら見てきた。
万引き家族。

見終わった後、友人と顔を見合わせて少し迷いながら微笑んだ。
「良い映画」だったけど、そんな一言で済ませて良いのか分からなくて、ぱっと感想を言える気がしなかったから。


家族の定義って何なんだろう。
血が繋がっていること? 一緒にいる時間が長いこと? 愛し合っていること?

あの家族は、食べ物も、服も、子供たちだって、すべて盗んで成立した偽物の家族。
だけど、そこにはたしかに温かい優しさがあった。全員犯罪者のはずなのに、この家族を誰も邪魔しないで、壊さないで、と思ってしまう私がいた。



私たちはいつも物事の表面だけを見て「良い」「悪い」を判断してしまう。だけど、あくまで見えているのはほんの少しで、きっと当事者にしか分からないことがあって、分かろうとしても全部はできっこない。

映画中に疑問に残る点がいくつかあった。「結局あれは何やったんやろ?」「あの言葉は何を意味してたんやろ?」と思いネットで調べると、たくさんの人が解説・考察の記事を上げていた。
現実でも同じように理解出来ないことがたくさんある。でも、それはネットで調べたり、本を読んでもきっと全部は分からなくて……自分で考えて想像するしかないんかなぁ。

難しいテーマの映画で、まだ消化し切れていないし、ごちゃごちゃしているけれど、こんなことをふら〜と思った一日でした。

#万引き家族 #是枝裕和 #映画 #日記 #大学生

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