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潰瘍性大腸炎になった。

潰瘍性大腸炎になりました。
安倍元首相が患っていたあの難病。

名前は何となく聞き覚えがあったけど、診断されるまで自分が病気になるなんて、しかも指定難病になるなんて思ってもみなかった。


思い返すと2年半、慢性的な下痢に悩まされていた。
下痢が続いて最初の半年目くらいで、近所のこじんまりした消化器内科に駆け込んだ。

その診断の際に違和感を覚えればよかったんだと、今では後悔するものの、
触診もなく「下血がない限りは腸に異常はありません。ストレス性のものでしょう。」という診断で、過敏性腸症候群と伝えられ、整腸剤が処方された。


けれど、一向に便は改善されなかった。
確かに当時のSEの仕事は自分には向いていないと思っていたし、大規模なシステムの更改プロジェクトを、社会人2年目のわたしが推進すること自体プレッシャーに感じていた。


仕事のストレスは理由の一部でしかないけれど、職を変えれば腸も改善されるかもしれないと思って人生初の転職に踏み切ったのが今年の4月。


幸運なことに、転職後の仕事は自分の適性に合っているもので、仕事におけるストレスはだいぶ軽減された。しかし、便の状態は変わらなかった。


さすがのわたしでもおかしいと思った。


クローン病や大腸がんにも特化しているクリニックをすぐに調べて予約し、8月に駆け込んだ。
そこで言われたのが「血便が出ていないからと言って腸に異常がないと判断するのは安直。2年以上下痢が続いているのであれば内視鏡をしましょう」という言葉だった。


「だよな」と思った。


そして向かえた9月の内視鏡。
人生初の内視鏡。下剤がこんなにきついものだと思わなかった。。。


検査の結果、告げられたのが潰瘍性大腸炎。


病気と告げられて驚いた半面、きちんと病名がついたことにホッとした部分もある。
これまでの原因不明の下痢が、腸の異常によるものと診断されたことが何より安心した。
整腸剤ではない、れっきとした治療薬を処方され、さらに安心した。


でも、家に帰って一人になったときにいろいろ考えてしまった。
まだ20代中盤なのに難病になってしまったこと、一生付き合い続ける必要がある病気であること、今後も働きながら司法試験の勉強と両立することが可能なのか、そもそも働き続けることができるのか、、、。


健康だけが取り柄で、他人に自分の弱みを見せることができない私だけど、一人でひとしきり泣いた後は少しずつ前向きに考えることができるようになった。


多分、新卒からずっと駆け足で生きてきたから、ここで1回立ち止まって今後の将来を考えるチャンスが来たんだなと。

司法試験予備試験の勉強と仕事をがむしゃらに両立するのではなく、いっそのこと仕事を中断してロースクールに進学することも選択肢の一つだなと今は思うようになった。


他にも、自分にはやりたいことが無いか、初めて立ち止まって考えられるようになった。
今のところ、わたしの目標は「地方でのびのびと生きること」みたい。

そのために今は資格を取ることに専念するのか、今から2拠点生活にチャレンジしてみるのか、ビジネスを始めてみるのか、、、


悲観的になりすぎず、何が自分の人生の正解なのか、
じっくり考えてみようと思う。