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デリーからムンバイへ | 初めての海外旅行でインドへ行く④

3月24日(日)

朝起きるとスマホの充電がなくなっていた。部屋の電気もつかない。昨日は鍵が閉まらなかった。一昨日はシャワーのお湯が出なかった。今回はまだフロントが開いていないので仕方なく電気を使わずに待つ。時間になりスタッフを呼んだらどういう仕組みか分からないが、勢いよく電気のスイッチを数回押し一瞬で元にもどした。昨日からこのスタッフは部屋の不具合があると全て勢いで直している。そして毎回笑顔で何度か頷いてこっちの反応を待たずに去っていく。

今日は飛行機でムンバイに移動する予定だが、Holi Festivalの初日なので電車が遅れることを考えて早めにホテルをチャックアウトし地下鉄に乗った。すれ違う人たちは口々に Happy Holidayと言う。私たちで言う「あけましておめでとう」に近いかもしれない。

ニューデリー駅付近の犬たち

早めに空港に着き昼食(バターヒタヒタのパンとひき肉のカレーみたいなやつ)を食べて飛行機の搭乗口を探した。チケットに27Bというゲート番号が書いてあったのでその場所へ行くと誰もいない。もしかして時間を間違えてしまったかと焦り近くの空港員に聞いてみると直前に空港の搭乗ゲートが変更され33Bになったと当然のことのように言う。インドは告知なく勝手に色々なものを変更してその変更の連絡をしないのでたまに騙された気分になる。さらにこの飛行機は昼食つきだったようでヒンドゥー語が読めずそれを全く知らなかった私たちはデリー空港で昼食をとった1時間後くらいに機内で2度目の昼食(ビリヤニとロティ、カレー、ヨーグルト、よく分かんない甘いプリンみたいなもの)を食べることになってしまった。この辺りからお腹の調子が段々悪くなっていき、夜ダウンすることになる。

飛行機の機内食(左)と空港での昼食(右)

2時間ほどのフライトでムンバイに着くと豪華な空港に驚いた。日本よりも整備されギラギラと装飾が付いている。デリーに比べると圧倒的に都会な雰囲気が漂っていた。しかしUberを呼び、一度外に出るとその豪華な建物やビルが密集した地域は一部だけであったことがわかった。ビル群のすぐ横にはものすごい規模のスラム街が広がっている。ムンバイの7割ほどはスラム街なのではないだろうか。街中をヨレヨレの服を着た子どもたちが歩き回り、トタンでできた家がずらっと立ち並んでいる。都会のビルとスラム街がこんなに近くに配置されているのは他の地域ではなかなか見られないのではないだろうか。

飛行機からの眺め

ホテルはYMCAというユースホステルで有名な場所に泊まった。洗濯物が外に干せて、部屋も使い古した壁の色をしているがとても綺麗で家具もかわいい。窓を開けると外は学校と公園があり、子どもたちが日中サッカーをしている。公園の一部では何かがずっと燃えていて定期的に人が焚き火をくべに行く。聞いたことのない鳥の鳴き声がずっと聞こえている。
夕食は近くのレストランでビリヤニとHara bhara kababという緑色の揚げ物とサモサ、タンドリーチキンを食べたが、この途中で気持ち悪くなり、残りをちぐさに食べてもらった。そのままダウンしてこの日は8時くらいに薬を飲み寝た。ダウンしている間にちぐさが部屋の片付けをしてくれたり、スマホの充電をしてくれたりして、本当に助かった。運が良いことに12時間ほどで体調は元に戻り、次の日からは動くことができた。

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