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安易にフリーランスになることのリスク

個人事業主とフリーランスの違いとは何ぞやという話題になったので、思い出したお話を。
ぼくが個人事業主になるよりずっと前(といっても3年くらい)に、個人でやっている方から聞いた話です。

SESだったりSIerだったりでエンジニアとして働いている人って、それなりにいますよね。
彼らは信念があったり流されたり、様々な理由でエンジニアをやっているんだと思いますが、流されてエンジニアをやっている扱いの難しい人たちの行末って気になりません?
いつのまにか居なくなってますよね。

あくまで一例でしかないのですが、彼らはどこで知り合ったのか案件を紹介してくれる営業の方と繋がりがあります。この営業の方、悪い人であるケースが多いのですが、こう誘われるそうです。

「○○さんのスキルならフリーランスになれば、今より稼げますよ。」

流されてエンジニアをやってきた彼らからすれば、会社への恩義などあるはずもなく、不平不満を口にする日々です。
そんな中で、自分の腕を評価してくれる人がいて、今より稼げるというお話をいただくと嬉しくもなるものです。
「仕事が取れなかったら会社員に戻ればいいんです。」
彼らはそうも口説きます。

それじゃあ、ちょっとやってみるか!
と、安易な気持ちで会社員を辞め、営業さんに案件を紹介してもらいます。所属していた企業からしたら、扱いづらい人が居なくなってくれて嬉しいのでしょうが…

「フリーランスになって最初なので、まずはこの辺り(単価40万前後)からやってみましょう。」

営業に勧められるままに案件を決めて参画します。収入も増えるし嬉しいですね。
だけれどこの案件、全然楽でもないし自分に対するリスペクトもないしなんなんだ!とすぐに抜けてしまうそうです。
こうして、短期間で案件を渡り歩くと、少しずつ面談に通る率が下がってきます。
では、どうすれば面談を通れるか。

単価を下げるしかないんです。

最初は40万貰えていました。確定申告?年金?やっていたんでしょうかね?ぼくは知りません。
こうなってくると、いよいよ会社員の手取りと変わらなくなってきます。
営業さんは最初になんて言ってましたっけ。

> 「仕事が取れなかったら会社員に戻ればいいんです。」

この言葉を信じて就職活動を行います。
ですがどうでしょう。どこも採用してくれません。
仕事もない、採用もしてくれない。アルバイトなんてプライドが許さない。
行き着く先はどこでしょう。

生活保護なんです。

いい営業さんは沢山います。
いいエンジニアも沢山います。
ですが、こういうケースもあることを頭の片隅にでも残しておいてくれると幸いです。
働くならみんなハッピーになれるのが一番いいんです。

だれけど、一部の悪意を持った人によって人生を壊される人っていうのが昔から一定数います。
これからフリーランスや個人事業主になろうという人はこういう悪意に引っかからない様、注意していただきたいです。
自身と常に向き合い自問自答を繰り返し、最善の方法を自分の頭で導き出す。これだけでも違うと思います。

少しでも多くのエンジニアが幸せでありますよう、こういうリスクもあるよというお話を書きました。

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