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密かごと

みそかごと



人知など
高が知れている。
知覚できていることも、考えていることも、
ほんとうに世界の一部でしかない。


人間が何をしようと
母なる地球はいつも
愛を見せてくれる。

どの時代も、いつも。



ごめんなさい。ありがとう。
悔しいな、でも、愛せるかな。
私は、私の大きすぎる両極を、愛せてたかな。
愛そうとしてくれて、ありがとう。


そんなことを考えながら公園をふらふら歩いていたら、白いふわふわした綿毛が漂ってきた。
そのまま目で追っていると、真っ直ぐ先の、目の前の地面に落ちた。
その瞬間、足下からじんわりと温かくなった。


葉は風に揺れて、手を振っているようだった。
他の木樹の葉とも重なって。
いろいろなかたちの葉がある。

いろいろな、かたち。
それぞれの表現。

奇跡の連続の中で、泳ぐように生きていること。生かされていること。


今日、はじめて
「あぁ、生きていくんだな」と思った。

今までは、やっと「生きたい」だった。

今日、自分の内側からすんなりと湧いてきたのは
「生きていく」ことが当たり前のような
だったらこれから、どう生きていくのが楽しいかな。
楽に、自分らしく、生きられるかな。
と、すこしわくわくしているような
そのわくわくにも具体性がある感覚
覚え だった。

それが新鮮で、でも静かで、強かだった。



今、
出口の近くにいる。
そっちに向かうね。


すべて大地に還すように。

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