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ディグ・モードvol.65「オペラスポーツ(OPÉRASPORT)」

オペラスポーツ(OPÉRASPORT)は、2019年11月にデンマークのスタイリストであるステファニー・ガンデラッハ(Stephanie Gundelach)がアワ・マリナ・ステルテ(Awa Malina Stelte)とチームを組んで設立したコペンハーゲン拠点のファッション レーベル。持続可能性に情熱を傾けており、過剰生産を防ぐためにすべてのコレクションを数量限定でリリースしている。


スポーティーな機能性とフェミニンなエレガンス

2023年春夏コレクション バックステージ(Photography  by Morgane Maurice)

コペンハーゲンとパリの日常生活に影響を受けたオペラスポーツは、スポーティーな機能性とフェミニンなエレガンスを念頭に置いてデザインされている。ステファニーとアワが目指すのは、頻繁に着用され、最終的には次世代に受け継がれる作品だ。ふたりは、リラックスしてセクシーで自信に満ちた女性をイメージして制作している。

彼女たちにインスピレーションを与える存在は、年齢やサイズに関係なく、力強くて自信を持った女性だ。一児の母親でもあるステファニーは、母になってから働く人たちのゆったりとした着こなしに憧れる一方で、女性を祝福し、女性らしさを受け入れたいとも考えてきた。

2023年春夏コレクション バックステージ(Photography  by Morgane Maurice)

「エレガンス、セクシーさ、リラックス、実用性の適切なバランスを見つけること。そのコントラストは、私たちに多くのインスピレーションを与え、新しいコレクションをデザインする際に常に念頭に置いていることでもあります」と彼女はフランス版『VOGUE』のインタビューで語っている。

アルバ・クレア(Alva Claire)をファッションアイコンに挙げるふたりは、上品とリラックスの適切なバランスを見つけることが、究極のスタイリングのヒントだと説明する。

2023年秋冬コレクションはアートが着想源

2023年秋冬コレクション(Photography by James Cochrane)

オペラスポーツの2023年秋冬コレクションはアートの世界からインスピレーションを得ており、ショーはコペンハーゲンで最も有名な建築アートスペースのひとつであるデン フリー(Den Frie)で開催された。ショー当日、広いオープンスペースには美しい光が差し込み、コレクションに命を吹き込んだ。

アーティストのトム・アンホルト(Tom Anholt)の絵画が主な着想源となり、コラボレーションによって彼の絵が版画として使用された。ダークブルーとパープルのトーンの星空がカラーパレットとなったため、コレクションは通常よりも少し暗めとなった。さらに、アップサイクルされた展示品は、彼がデザインしたデコレーションで飾られた。

ブランドの核心は持続可能性と環境への責任

アワ・マリナ・ステルテとステファニー・ガンデラッハ(Photography by James Cochrane)

オペラスポーツは最初のコレクションから、新しい持続可能なリサイクル生地を試し続けている。当初より産業廃棄物から作られたファブリックを用いており、これらにはシルク、ウール、ポリエステルが含まれ、綿もリサイクルされていない場合、繊維製品が正しくオーガニックであることを保証するGOTS認定を受けたものだ。

ステファニーとアワは可能な限り最も責任ある方法で、オンデマンドに限った生産によって、二酸化炭素排出量を最小限に抑えて過剰生産を防いでいる。ブランド設立当初から、オペラスポーツの核心には持続可能性と環境への責任があるのだ。

この記事は、フリーランスで翻訳や海外アパレルブランドの日本向けPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、自身のファッション業界に対する見識を広める目的で書いたものです。

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