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推し歴、それは人生。(後半)

こんにちは。

前回、オタクの芽生えから高校生まで振り返ってみました。今回はその続きを書いていきたいと思います。
もう一度言いますが、これを読んで「もしかして、あの人かも…」と思ったそこの貴方… 違います。

早速、私の人生において大きなターニングポイントとなった話から。

【高校3年生】KPOPとの出会い

そうあれは高3前の春休みだった… きっかけは携帯の機種変更時にお試しで加入したdTV。そこで適当に見た韓ドラ、意味わからないくらい面白かった。ちなみに私が見たのは「応答せよ1997」と「星から来たあなた」でした。それ以降いろんな韓ドラ見ましたが、この2つは何周したかわからないくらい大好きな作品。

韓ドラときたら次はKPOPだ!ということで、その当時KPOP好きだった友達に「今、おすすめのKPOP教えて!」と言って教えてもらったのがBTSでした。私にとって、ジャニーズのアイドル感と洋楽のポップさをいいとこ取りしたようなKPOPの世界は新鮮で楽しくて、あっという間にYouTubeの関連動画がBTS一色になっていきました。「受験生」という現実から逃避したい思いが追い風となり、見事に私はKPOPに夢中になります。

そして、口を開けば「バンタンが〜」「ウリジミニ〜」と言っている奴がろくに受験勉強できるわけもなく、フィーリングで大学を決め、颯爽と勉強とはお別れしました。結果的に大きな後悔はしていないですが、私のような進路の決め方は現役高校生の皆さんにはおすすめしないです、はい。

BTSの他にもセブチやWanna Oneなども履修しつつ、ミーハーなKPOP好き高校生として過ごしながら高校生活を終えました。もちろん通学カバンにはハングルのバッチつけてました。

【大学生前半】雑食極める

大学生になって一人暮らしを始めた私は朝から晩までKPOPにどっぷり浸かる生活をしていました。浸かるというかほぼ溺れていたという方が正しいかも。何もない日は朝から晩まで聞こえてくる言語は韓国語、天然スピードラーニング状態。その中心にいたのは相変わらずBTSでしたが、2019年の1月に解散したWanna Oneの残香を追って、ソロ活動を開始したメンバーのペンミに行くなどもしていました。そう、一人暮らしにおける最大の利点は、1人で勝手に現場へ行くことができる、そしてそれが親にバレないということです。一人暮らしを始めて発覚したのですが、私は案外1人行動が平気なタイプなようで、行きたい現場があれば単番で行っちゃうようになりました。

そんなこんなでKPOPを浴びる生活をしてる最中、私は念願のBTSのソウルコンに当選します。KPOPファンだった私としては一世一代のビッグイベント。しかもアリーナでセンステ近くのいい席でした。

しかし、私はそのソウルコンに足を運ぶことはありませんでした。その理由は皆さんもご存知のコロナ、そう、憎きあいつ。そのソウルコンは2020年3月に開催予定だったのですが、2月ぐらいからパンデミックだのロックダウンだの既に世界的に人の往来が中断されていたので正直無理かもとは思っていました。しかし、いざ中止のお知らせを見た時は泣きました。そして、私はBTSを降りました。

「え、なんで?」と思いますよね。
私も思います。

正直、理由という理由はないのですが、強いて言うならば若干の飽きとその時の私がEXOハマっていたからでしょうか。
EXOにハマったきっかけは、KPOP好きだったら恐らく誰もが知っている韓国のバラエティ番組「知ってるお兄さん」です。

私、SMエンターテイメントのアイドルってなんか冷たいイメージを勝手に持ってたんですよね(本当に勝手)。でも、実際はそんなことなくて、トークもめっちゃ面白いし、まさしく“知ってるお兄さん”な雰囲気で驚きました。一方で、ステージ上ではやっぱり老舗事務所からデビューしただけあるなと思わせるスキルの高さとオーラがあり、そのギャップが私に刺さりました。

言い訳っぽいこと書きましたが、EXOに心揺らいでいる時にソウルコンの中止でトドメを刺されたということでまとめさせてください。まあ人間の感情なんていつどうなるか分かりませんよね。BTSは何も悪くありませんが、本当にそれ以降あっさりとBTSへの興味が薄れてしまいました。

【大学生後半】現推しとの出会い

私を狂わせたBTSとはお別れをし、私は新たな沼に向かいました。その沼の名前はSMエンターテイメント。
先述したように2020年にEXOにハマっていましたが、既に兵役期に入っていたため全体で目立った活動がありませんでした。

私の持論で「推すモチベーションは基本的にアイドル側からの供給に比例する」という説があります。供給が多ければモチベーションが上がるし、そうでなければ他に目移りしやすくなる。心理学のザイオンス効果(単純接触効果)はオタクにも通ずるのではないかと大学の一般教養の授業で習った時から思っていました。

結論から言うと、私は同じ事務所の後輩であるNCTに乗り換えます。

実はBTSを好きだった頃、当時発表されたregularとBOSSが大好きでよくMV見ていましたが、その頃はまさか自分がNCTにハマるなんて申し訳ないけど1ミリも思っていませんでした。テヨンとマークとユウタしか知らなかったし、パートの偏りえぐいなという印象。ドリムは本当に知らなかった。

私がNCTに本格的にハマったきっかけはブルースリーソングとして有名な「Kick it (英雄)」。最初聞いた時は「何これ?」「なんかずっとニュッテーンって言ってるんやけど?」と思いました。

でも、知らず知らずのうちに口ずさむようになり、コンテンツを見漁り、母に「この人めっちゃイケメンじゃない?」と言った3日後ぐらいにはアルバム注文していました。怖い。

そんな中、私の推しとなったのはジェヒョンさんです。英雄での親分ビジュアルに惹かれ、2018年のロミオアンドジュリエットのコスプレ(ジャック役)の画像を見つけて入信。端正な顔立ちに、180センチという高身長、程よい筋肉質、英語も話せて、歌もダンスもこなせる器用な人。こんな完璧な人がこの世にいるのが本当に不思議。ジェヒョンさんって推せば推すほどジェヒョンさんになりたくなる、そんな人なんですよ。来世生まれ変わるなら私はジェヒョンさんになりたい。

お、、親分、、、!
右は同じグループのジョンウくん(本当に美人)

そんなこんなで最初はNCT127(以下、イリチル)を中心に追いかけ、案の定イリチルの弟的グループのNCT DREAM(以下、ドリム)にも興味を示すようになります。まあこの流れは逆らえない自然の摂理のようなものですね。そこで私は人生最大最強無敵な推しに出会うことに…

その名も、박지성(パクチソン)

チソンを好きになる決定的な一打は何だったのか、今もはっきりと分かりません。でも1つ思いつくのは、2019年の合同フェスでの마지막첫사랑(My first ans last)のチッケム。

この時、ステージのコンディションが悪くて水溜りがあるような状態(普通に危ない)にも関わらず、チソンはその水溜りとも一緒に踊っていました。その時思いました。
「こんなに楽しそうに踊る子は見たことない!」

そこからこの子かわいいなと思い始めて色々動画とかを見始めると、本当に全宇宙の愛おしいを煮詰めて固めたみたいな人で私の愛が止まらなくなりました。
そして、愛が止まらなくなった私のオタ活は、大学生という膨大な時間と若干のお金を資源として、さらに活動的になっていきました。

アルバムは「好きなコンセプトのものだけ選んで買う」から「とりあえず全形態買う」へ。現場は「日帰りで行ける範囲のライブだけ申し込む」から「とりあえず日程的に行けるやつは全部申し込んで当たり次第どこでも行く」へ。こんなのほぼダーツの旅ですよ。あとは、ここら辺からトレカという紙切れに価値を見出すようになります。

こんな感じで大学時代を過ごしたせいで(?)、4年間の思い出には常にnctがいます。正直、大学の友達よりNCTのメンバーの方が多いくらい。
私はアルバムを積んだり良席を買ったりは小心者なのでしませんでしたが、オタクらしいというか趣味に振り切った生活でした。おかげで韓国語も話せるようになったけど、趣味のために貯金をほぼ使い果たしたせいで入社して2.3ヶ月はギリギリの生活だったし…私のイメージが「韓国オタク」一色になってしまったし…色々と後悔はあります。ちなみに就活の時も留学とか話せるネタが1つもなくて、ほぼ韓国ネタを練りに練って乗り切りました。オタクを通して何かを得ながらも、何かを失っているような4年間でした。

【社会人①】オタクマインドの変化

まず第一に、社会人しんどすぎる。
「推し見て頑張るぞ!♡」とかいうテンションでは到底無理。その一方で、限られた自分の時間で自身の機嫌を取るために、私にはアイドルがまだ必要なようです。というわけで変わらずアイドル好きをやっています。ですが、その実態は少しずつ変わりました。

1つ目はグッズへの興味が100分の2くらいになったこと。
大学生の時にある程度グッズ熱の最高値を迎えたからかもしれませんが、「グッズ高くない?そもそも要る?」みたいな考えがよぎるようになりました。あと単純に社会人って想像以上にお金ない。グッズより来月の家賃!浪費しすぎた時は命の危険を感じるようになりました。

2つ目は「熱」の変化。
昔は私の好きなグループが”何かを成し遂げることを応援する”というマインドでオタ活してました。例えば音楽番組で1位を取ること、チャートで上位に入ること、初動でミリオンを達成すること等々。
でも、今羅列したことってアイドル自身の目標であり、功績になるものじゃないですか。極論言えば他人事。アイドルがミリオン達成したからって私のボーナスは上がりませんからね。しかし、昔は他人事じゃなくて自分事として考えていました。
まあ結論から言うと、アイドル側のそういった目標とかが他人事に思えてきたということなのですが… 勿論、アイドルの目標を自分事としてずっと応援されてる方はすごいと思うし、心が清らかなんだなと憧憬の眼差しで見ています。ただ、私は面白いくらい捻くれている性格なので、自分がいい思いをしたいためにアイドルを応援(利用?)するというマインドに変わりました。応援するためにライブに行くという気持ちから、自分が楽しみたくてライブに行くという感じでしょうか。

【社会人②】ジャニーズに出戻り?!

約5年ほどKPOPに浸かっていた私が何故再びジャニーズに出戻ったのかと言いますと、HiHi Jetsというグループに出会ったからです。

詳しくは上のnoteに書いているのですが、カウコンでのパフォーマンス動画を見て「おもしれーグループじゃん!?」と思い、ツアーの公示とも共にファンクラブに入会し、色々あって初めてライブに行って、しっかりハマる。非常に分かりやすい流れですね。

高校生の終わりから大学卒業までの KPOP一筋だった時期は、元々ジャニーズが好きだったくせに「 KPOPの方がスキル高いし〜」とか思っていたこともありました。確かに KPOPアイドルって完璧なんですよね。なんかみんな歌上手いし、ダンスも同じ人間か?ってレベルに上手い。その上、最近のアイドルは顔もスタイルも良くて、全員ビジュアル担当なのが当たり前。
なのに何故ジャニーズに惹かれるのか!それはジャニーズのアイドルからしか得ることができない栄養があるから。これはHiHiJetsのライブを見た時に思いました。
絨毯みたいな衣装…煌びやかなステージ…必要以上に派手な演出…最高に景気いいじゃないか!!!
円高、物価上昇、少子化、この世知辛い日本社会に必要なのはこの景気の良さなんですよ。そして、ジャニーズ特有の「みんなを笑顔にする」モットーを持ったアイドル達に癒されるようになりました。
ということで、私はKPOPとジャニーズから違う栄養を摂取しながら辛い毎日を生き抜いています。たまにTwitterでKPOP対ジャニーズ議論を目にしますが、本当にどっちが良いとか秀でているという次元じゃないんだよなと、どちらも好きで追いかけているようになった今思います。これこそ"みんな違って皆んないい"金子みすゞ先生の世界観ですよ。

えぇっと、一応ジャニーズでの推しも紹介しておかないとですよね(?)
ご紹介いたします、作間龍斗くんです。
「今1番誰と結婚したい?」って聞かれたら、私は食い気味に「作間!!」と答えてしまうでしょう。

そう、こういうところが好き

私の現推しは全員180センチ、色白、鼻筋が通っている、手が約20センチ、そしてちょっと挙動が変(※1)という奇跡の共通事項があります。

※1:ふとした瞬間に1人だけ違うところを見つめていたり、例えが変わっている人が好きという意。

これ以上人気になってしまうのは新規のくせして一丁前に複雑な心境な私ですが、「デビューが決まった時、作間くんはどんな表情をするんだろうか」「ドームの舞台に単独で立つ姿はどんな風だろうか」などなどこれからが気になる推しなので、細く長く応援していけたらいいなという所存です。

【まとめ】

長々と振り返ってきましたが、いかがだったでしょうか。
社会人になってからは余裕が見事になくなり、趣味に割ける時間が減りました。労働が本当に憎いですね。なので、最近は幅は広く、深さは市民プールぐらいの深さで、そして低温でオタクをしています。
しかし、この間Twitterで「オタクは性質だ」という言葉を見ました。その言葉の通り、私は推しを変えながらもこんな感じで生きていくんだろうなと感じているこの頃でもあります。おばさんになっても、おばあちゃんになっても、誰かのファンクラブに入ってアルバム買ってライブに行くような生活をしていたらいいなぁ…なーんて。

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