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Nepalエベレスト街道を歩く Katmandu

2023.10.4-10.5

私にとって2回目の海外。
1回目は4年前、前職の出張で二週間滞在したケニア。
“旅行”として海外に行くのは今回のネパールが初めてだった。


旅を共にするのは山岳会に所属しているMonicaとMayu。
私は登山素人の一般人なのでほんとうに2人の存在が心強かった。
成田空港からデリーをハブ空港に、夜Katmanduに到着。
「Trekkers Hostel」に450ルピーで宿を取り、疲れた身体に冷たく水量の少ないシャワーを浴びて寝た。

trekkers Hostelにてネパール初めての夜

ネパールの朝は早い。朝5時を過ぎると鳥の鳴き声と箒が地面を削る音、車の走る音が聞こえ始めるので自然と目が覚める。朝6時には既に街に人が溢れている。学校に向かう生徒は青い制服を着ていて、商人やそこに住んでいる人たちは柄のない箒で玄関前を丁寧に掃除する。そして手洗いで洗濯した真っ白なシーツを庭に干す。
日々の営みが垣間見える小さな街を愛おしく思った。

trekkers Hostelの朝
Katmanduの街
学校に向かう少年


街の中に人々の営みを感じる


早起きの目的はこれからの旅に必要なものの買い出し。
SIMカード(Ncell)は昨夜空港で手に入れていたので、ダイアモックス(高山病の薬)と浄水タブレット、風邪薬などを調達した。
小説「深夜特急」で憧れを抱いた“緑の薬”も手に入れて大満足。


深夜特急に登場する“緑の薬”


その後は宿に戻り、宿の系列のツアー会社と旅程を立てて、Lukla行きの航空券調達とツアーガイド(Sherpa)をつける運びとなった。
トレック中の宿代なども含めて760USDのところ、値切って720USDに。
※Monicaが英語堪能なので本当に助かった。


その日の深夜1時にバスで出発となったので、それまではKatmanduを観光することに。
宿で偶然出会った日本人、集くんおすすめのダルバート屋さんに向かう。

ダルバートはネパールの代表的な家庭料理で、ダル(豆)やバート(米飯)にタルカリ(カレー味の野菜)、漬物などを添えたもの。食べ方の作法も教えてもらった。
手で食べるのが通。スプーンで食べるよりも何倍も美味しく感じる。

まずはこんもりと盛られているバートを右手で崩し、そこへダルやタルカリなどを落とす。熱々のそれらをさっと手で馴染ませたあと3本指で掬い取り、中指の付け根から指先にかけて親指をスライドしながら口の中に送り込む。

箸やスプーンという道具(道具というのは人間だけが使う文明の力だ)を介さずに食べ物と繋がるこの行為は、“いま限りなく動物に近い状態で生きていること”を強く感じさせる。
そしてダルバートを頼むとセットでついてくるのが“断るまで繰り返されるおかわり”。「プギョ(もう十分)」と言うまでネパリ流のおもてなしは続く。
「ミトチャ(美味しい)」と伝えると、みんな顔が綻ぶ。

sliceとともに


また、印象的なのは街中のお寺。
街の所々にある小さなお寺。日本のお寺のように門構えがしっかりしていたり、お賽銭を入れたりするわけでなく、歩きながら“チリーン”と鳴らしてお祈り。なんて手頃なお参り…なんて言ったらとても失礼かもしれないけれど。
ネパリにとって日々の祈りは特別なことでなくて、生活の動線の中で当たり前に存在するものなんだ、ということを感じた。
さすがブッダが生まれた国ネパール。街にはお香の香りとシンギングボウルの音が響き、ゆったりと心地よい時間が流れている。

手前にある小さな鈴を歩きながらチリーンと鳴らす。あくまでもラフに。
namaste
お寺

夕方、私たちは集くんに今日出会えたことの感謝とお別れを告げて、夜7時には床についた。深夜1時KatmanduからHimalayaの大冒険に出発した。

ありがとう。ダンニャバート。
深夜1時出発

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