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流れ落ちる時間

青いカーテンを通した朝の光で、部屋の中は青色に包まれる。
明るくて、薄暗い光に。

寝起きの頭はずんと重く、目蓋にも力がない。
ぼさぼさの長い髪は、毛先までぱさぱさとして、ずぼらな私が顔を出している。

薄く青い光に包まれた部屋に籠城し、重い頭を抱えて、椅子の上で体操座りをする。
垂れ差がる髪の毛の間から見える世界を、一心に見つめているようで、この目には何も映っていない。
昨日も、明日も、明後日も、この目には何一つ見えていない。

時間は淀むことなく滔々流れさっていくのに、私の城はまるで全てが止まったかのよう。
ただゆっくり、だらりと、落ちる。

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