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映画「あのこは貴族」の「あのこ」とは

4月に入り、楽しみにしていた新作映画を立て続けに鑑賞し、

贅沢な日々を送っているという自負がある大学4年の春。


「街の上で」「パームスプリングス」

あとは「弱くて強い女たち」「ハッピー・オールド・イヤー」なんかも。


そしてその中の1つである「あのこは貴族」について少し話そうと思う。


あらすじなどは省略するが、おそらく鑑賞者は心のどこかで

タイトルの「あのこ」を探りながら観るだろう。


主人公の華子(門脇麦)か、

上京して名門大学に受かるもその後必死に東京にしがみつく美紀(水原希子)か

良家生まれの弁護士の幸一郎(高良健吾)か

お嬢様バイオリニストの逸子(石橋静河)か

はたまた、高層ビルの高級コース料理をさらっと食べる階級の女性たちか


答えはおそらく「全員」ですよね。

でもそれぞれから見た、それぞれの人たち、ということ。


箱入り娘の華子は誰から見ても貴族のような存在ですが、

そんな華子もドイツと日本で活動する逸子に負い目を感じていましたし、


美紀も富山から慶応に進学するために上京したのですから、地元の人たちや

パーティーで同席した人たちからは高貴に映っていたかもしれません。


はたまたこの映画でも大きな軸になっていましたが、

「東京はそれぞれの階級でそれぞれがすれ違わないように住み分けされている」

とあるように、今回出てきた人たちを大きく括って示しているのかもしれません。


さらに「あのこ」という

「かれ」や「かのじょ」などの性によらない表現にも表れています。


最後に

個人的に松田龍平とトップをはる好きな俳優である高良健吾ですが、

いつ恋の再放送が始まったり、横道世之介ファンだったりするので、

このギャップはゾクゾクして見てて楽しかったです。


くるくるパーマのくしゃくしゃ笑顔は個人的に坂口健太郎をだいぶ上回る

優勝っぷりですが、今回の

清楚なショートもこのマッシュヘアにまみれた世界のこれからのスタンダードに

なっていけばいいと思っています。

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