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映画感想23.9.26


ミステリーと言う勿れ

https://not-mystery-movie.jp/

狩集家で起きる遺産相続事件、次々と起きる殺人に立ち向かう主人公…といった定番の推理物かと思いきや、物語は予想以上に根深い問題を掘り出す展開へと発展していく。
1つの謎を解くと、新たな謎に直面する。小さく散りばめられた伏線が、視聴者側にも「まだ事件は終わっていない」と思わせる“違和感”をうまく残していて、新たなヒントが現れるたびに、この先の展開はどうなるのか期待せざるを得ないほど、最後まで飽きさせない物語構成になっていた。
また、物語は遺産相続の対象となる4人+αの個性と、その原因にもフォーカスを当てている。最初は不仲だった4人が、事件の真相が見えてくる中で、少しずつ変わっていく点も面白い。
物語の展開上、視聴者側が最初から真相を見破るのはかなり難しい内容となっている。ただし、上記の通り物語の一番最初から伏線は散りばめられているので、その違和感を感じ取ることができれば、犯人くらいは予想できると思う。
正直、舞台背景はかなりぶっ飛んでいると感じた。物語の最中は、少し非現実的かなとも思ったが、かといって安っぽい仕上がりにならなかったのは、おそらく人間の怖い一面がリアルに描かれていたからだと思う。
もちろん、主人公の長い長い語りも健在で、登場人物達のムカッっとくるセリフにずばずばと自論を述べる場面も非常に楽しむことができた。ドラマや映画で続編が来たら、また見ようと思う。

アイドルマスターミリオンライブ第2幕

https://millionlive-anime.idolmaster-official.jp/

第1幕が「一歩踏み出す」物語に対し、第2幕は「歩き出す」物語だった。
第1幕で企画したプレオープンイベントの開催、新プロジェクト始動の記者会見に、次々とデビューしていくユニット、テレビ番組企画、遊園地でのライブ、新規メンバーも加わり、いよいよアイドル活動が本格始動し、全力で頑張るアイドル達の姿を楽しむことができた。
個性豊かな39人のアイドル達に、旨くフォーカスを当てて場面切り替えがされているので、誰の推しであっても嬉しい構成になっていると感じた。また、ユニットが組まれることで個々の個性が更に光る点も良かった。
昔からそうなのかは分からないが、ソーシャルゲーム側のシンデレラガールズでは、アイドルキャラを「キュート(ピンク)」「クール(青)」「パッション(黄色)」で分類しているが、今作はそれが分かりやすく表現されている。メイン主人公の3人もこの3つで特徴が分かれていて、ただ可愛いだけでなく、カッコよかったり、アクティブだったりと、推し選びに優しい仕組みになっている。また、次回の第3幕の予告にて、初代アイドルマスターのメイン3人と同系統に分類される新メイン3人が各々会話しているシーンが公開されたので、初代を知っている人にも非常に楽しみな展開が期待される。
最後に、どうしても突っ込みたかったのが、2nd・3rdユニットのデビューライブを掛けた水着でのアクティビティ番組について、競技を考えてセッティングした企画連中はマジでとんでもない奴らだと思うし、それを乗り越えてゴールしたアイドルも人間業じゃないと思った。下手すりゃ死ぬぞ…と…(まぁ、あくまでファンタジーなのですが、突っ込まざるを得ない展開でした)


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