七日間戦争

蝉時雨の切れ端は幾重にも重なって
ひとつの線を描いて
ひと夏の思い出に命の重みをのせた。

坊主たちの戦いのサイレンも
心臓の計りの悲痛な音も
それを真似た。

ある夏の日のことだった。
君と僕の話もそうだった。


然有琉 湊(さあり みなと)

<あととがきー<
忘れられないあの日は夏らしい日だった。

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