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むかしのはなし。:20,21,22歳

大学3年生になり、就活に向けて少しずつ動く時期がやってきました。自己分析と業界研究とインターンシップと…私の学部は少し業界特化したものでしたが、現実を見て一般企業就職を目指して探していました。

大学3年生:バイト先も丸2年経ちかなり慣れてきた頃、自宅から徒歩10分のスペインバルで掛け持ちをし始めました。よく考えればこれが悪夢の始まりだったのかもしれません。講義終わりの週2回、18:30~25:00頃までが大体の勤務で、小さい個人経営のお店なのでホールもドリンカーもたまに簡単な調理もするようなバイトでした。そこで出会ったのが7個上の赤マルを吸う先輩。某大手企業社員なのに副業バーテンダーみたいなことしてて、元ホストでバンドのボーカルやってるとんでもない経歴の人。歳上に憧れる時期だったのか、バレンタインをあげてすぐに付き合うことになってた…これが人生経験を無駄に積む要因になるなんて思ってもいなかった。
彼は、当時28歳。なのに今まで4ヶ月以上のお付き合いをしたことがないと言っていた。本人ではなく店長に聞いたところ、今まで全部自分の浮気で別れてるから自業自得!とのことだった。彼は付き合い始めに私のiPodを取り上げて、自分の好きな邦ロックバンドたちの音楽でいっぱいにした(元から入っていた私の青春時代たちはいとも簡単に消え去っていった)。Twitterのアカウントも、写真も動画も消せと言われた。彼の好きな音楽は好きになろう!フェスとかも行ってみたい!なんて可愛げのある21歳で彼に好かれる為に動いた。そんな彼は、私の飲み会の予定やバイトの予定を全て把握したがる人で、飲み会に男がいるなら絶対に帰りに彼の家に寄る事が条件なら飲みに行くのを許された。男がいないときは絶対に写真を送れと言われた。束縛男だった。「束縛酷いから別れたい」と言うと、泣き叫んで「行かないで」と言う彼。でも全く変わらない。そして、どこにそんな元気があるんだってくらい、性欲が強かった。夜通しだった。今思えば精力剤摂取してたんじゃないかと思うくらい。そんな彼に色々教え込まれて行った。彼の友人たちとも会ったりして、一緒にCDJに行くことになり、そこから邦ロックを予習がてらものすごく聴くようになっていった。彼の最長記録を簡単に超えて訳10ヶ月経った頃、彼の友人からタレコミがあった。
「あいつ、またやってるかも…」
あぁ、なんとなくそんな気がしたんだよなぁなんて思ってた。音楽フェスに初参戦で女3人だけで行くのが怖すぎて、とりあえずCDJ終わってから別れようと決めて、彼の携帯を見ることにした。泥酔てた彼が爆睡してる時に指紋認証し、LINEのロックを外してどうにか開いてみるとそこにはたっくさんの女の人の名前があって、確実なのが3件と怪しいのが2.3件いた。「早く会いたいなぁ」「この日のこの時間から会おう」「クリスマスの予定は?」「これから堕すんだけど…」思ってたより真っ黒だった。とりあえず全部写真撮って友だちに送った。悲しいのか悔しいのかなんだかわからなかったけど、同じ日に梯子されてたとかまたネタになるなぁなんて考えてた。とりあえず、来月にはさよならしよう。そんな頃にまたY君から連絡が来る…飲みに行って話聞いてもらおう。
彼と付き合った11ヶ月間で教えてもらったことは、邦ロックバンドのかっこよさとフェスの楽しさ、そして束縛は自分の浮気を隠す為のスケジュール把握の手段にもなること、大手企業で働きながら副業をしてる時点でもおかしいと怪しむべきだってこと、無駄な性処理技術、元ホストの現バンドマン兼バーテンダーはやっぱり女関係酷いってこと。前半のとこだけは感謝してるよ。うん。

大学4年生:恋愛関係ものすごく濃い一年を送っていたけど、情報解禁と同時に就活は並行してしっかり進めていた。完全なFラン大学なので大手企業は全く見ずに…「中小企業・営業・建築系」を軸に探していった。自己分析で死にそうになりながらも、内定もらってどうにか一安心。3年生時代の恋愛が濃すぎて、誰かと付き合うなんて気は起きなかった。でも誰かと連絡取っていたくてアプリを入れたり、街コンに行ってみたりした。ただ、都合の良い相手が増えていくだけだった。夏には内定者囲い込みインターンシップが始まり、内定者たちと顔を合わせるようになった。インターンとバイトと卒論と…なんだかんだ忙しく日々が過ぎて行った。


純度:測れません。


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しょうもない日々が大半で、でも卒業後の就職先に希望を見出して、「私は頑張ってるぞ」と自分に言い聞かせて過ごした2年間。知らなくて良いはずのことを体験した2年間。人生経験と思い、過ちを繰り返さないようにしよう。浮気、ダメ、絶対。

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