マガジンのカバー画像

たべものと生きる

15
わたしの"これまで"は食事という行為が切っても切れなくて。食事がくれる歓喜も悲壮もぜんぶぜんぶ噛み締めて味わって言葉として吐き出すの。
運営しているクリエイター

記事一覧

何はともあれご褒美チョコ

自分でもきっかけがなんだったのか思い出せないが急に本がすらすら読めるようになった。 それ…

きむら
7か月前
30

拝啓、ミラノサンドCさま

気圧の猛攻から逃げ切りやっとのことでシャワーを浴びる15時 本当はフォーラムでみたい映画も…

きむら
8か月前
40

前世はメキシコの肝っ玉ママ

もうすっかり毎年の恒例行事になっている「ざくざく夏野菜サルサソース」を仕込む時期がやって…

きむら
11か月前
27

ただ無心でスコーンを作った話

雑誌の占いページで牡牛座を見たらまあまあ今月の運勢は良くなくて一瞬顔が強ばる。けっこう占…

きむら
3年前
6

たとえば、それが明日とか

わたしは正直、料理を得意だとは胸を張っていえません。(好きではあるけども。) 一人暮らし…

きむら
3年前
5

それはお守りみたいな物で

ぐるぐるぐるぐる、頭の中で渦巻いてていつまでも満たされない何かを補うように本を読んだ。 …

きむら
3年前
6

近頃は吸水時間も配慮したりして

最近、なんだかとても調子がわるい。もともと生きづらさは感じやすいタイプだがここ2週間ほどは軍を抜いて調子がわるい。 たとえば、朝の通勤で何気ない顔して電車に乗っているがマスクの中は鼻から大洪水。くしゃみをすれば5、6回は止まらずに人の会話を止めてしまう。目は痒くて目薬が手放せない。肌は荒れて応急処置のオロナインまみれ。 何かがおかしい。去年まではなかったこの調子の悪さがとてもじゃないけど耐えられない。 そんなときふとよぎったのが「イネアレルギー」で、またひとつ苦手が増え

好奇心を受け入れる準備

「2022年下半期やりたいことリスト」と称して手帳に記した箇条書きを最近はタンタンとこなして…

きむら
1年前
8

はじまりの記憶

※こちらの記事はけっこう赤裸々に摂食障害について振り返っているので有料での公開にします …

300
きむら
1年前
11

酸味と呼吸

最近は朝一で1時間歩いている。 「夜は日中に動き回った人間の気が街中に充満しちゃってるけ…

きむら
1年前
37

自由はポタージュ

お風呂の温度は40度。 昨日、お湯の温度が熱くって入った瞬間に身体が真っ赤になったので今日…

きむら
1年前
26

それぞれの役割

土曜日のお昼は無性にカレーライスが食べたくなる。 ゾンビが生前で色濃く習慣となっている行…

きむら
1年前
12

じゃがいもが25円なら

朝起きるときまって胃がもたれ気味だ。 ひとりでの食生活はまあまあ質素なもので胃腸の負担に…

きむら
1年前
13

彷徨える「さふらん」の亡霊

わたしの住む宮城県仙台市にかつて唯一無二のカレーを食べることができる老舗喫茶店があった。”あった”と過去形なのは2021年7月31日にてその長い歴史に幕を閉じたから。 仙台の中心部から少し東に歩くとある錦町公園の隣にその喫茶店「さふらん」はあった。初めて認識したのは高校生のとき。それまでカレーはおうちで食べるものだったわたしにとってほんの少し大人に踏み込んだような気持ちで食べたことを今でも覚えている。 それから、社会人になってからも週末のランチは高確率で「さふらんのカレー