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mika
2019年9月3日 23:56
身体の弱かった私は幼い頃はよくベッドの上で本を読んでいた。ぼんやりと天井ばかり見える日々が続いては不安と孤独に飲み込まれないように本の中に逃げんだ。文字を目で追ってその中で目まぐるしく活躍している登場人物達が羨ましくて愛おしかった。ひとつの物語を読み終えては、ほぅっとため息をついてぱたんっと本を閉じるその瞬間が心を切なくさせた。たとえどんなストーリーでも終わりが来ると切なくなっていた私は本を抱き