2021年4月 観た映画まとめ

タイトル、拒絶

2020年11月13日 日本で公開
監督:山田佳奈

古い雑居ビルの中にあるデリヘルの事務所。そこでは待機中のデリヘル嬢たちが菓子をつまみながら客の愚痴やらを話しながら時間を潰していた。
嬢たちとスタッフとの仲は険悪で事務所の雰囲気は悪かったが、ナンバーワンのマヒルが事務所にくると一転して明るくなっていた。
しかし新しく入店してきたリユがナンバーワンになったことで店の人間関係が変わっていってしまう。

コントラ

2021年3月20日 日本で公開
監督:アンシュル・チョウハン

日本の田舎町に住む女子高生・ソラは、学校から帰宅した時祖父が部屋で亡くなっているのを発見してしまう。
祖父の遺体のそばに置かれていた古びたカバンの中には、祖父が第二次世界に出征していた頃に書いた絵日記と、戦闘機に乗る時につけていたゴーグルが入っていた。絵日記の中には「宝」のありかを示す記述があり、ソラは周囲に内緒で宝探しを始めた。ある日、ソラは町中を裸足で後ろ向きに歩く奇妙な男に出会う。

閉鎖的な田舎町と、後ろ向きにひたすら街中をさまよう謎の男の存在。全編白黒で映されていてなんとも言えない奇妙さが漂っている。
アンシュル・チョウハン監督は日本在住のインド人で、彼が日本の戦争の記憶を描くのもとても不思議な感覚。
後ろ向きで歩く男を演じた間瀬英正さんは役作りのために10kgもの減量をし、4ヶ月間毎日2時間後ろ向きで歩く・走ることを特訓したそう。
監督が自身の生活費・貯金を切り崩してこの作品を製作したそうで、この作品に懸けたものの大きさを改めて感じた。

狼をさがして

2021年3月27日 日本で公開
監督:キム・ミレ

1970年半ばに連続企業爆破事件を起こしたテロリスト集団「東アジア反日武装戦線」を追ったドキュメンタリー映画。
旧財閥系企業の工場やビルを爆破させ多数の死傷者を出し日本を震撼させたこの事件の犯人は、なんと20代の若者たちだった。
時は流れ、2000年代初頭大阪・釜ヶ崎で日雇い労働者をしていたキム・ミレ監督は出所した当時のテロリストやその家族に密着した映画の製作を開始した。

八仙飯店之人肉饅頭 (原題:八仙飯店之人肉叉燒包)

1993年5月13日 香港で公開
監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)

肉まん屋の店主が従業員やオーナーの家族を殺してその死体の肉を肉まんに混ぜて売っていたという戦慄の実話を映画化。信じられますか?実話ですよ?
ただのバイオレンス映画かと思ったら意外にもコメディ描写が多く、警察批判の描写もあります。警察批判に関しては今と少し通じるものがありますね。
実際、ハーマン・ヤウ監督は香港警察を批判する文章をSNSに上げたことがきっかけで映画界から干されて台湾に移住しています。


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