幸せってその辺に落ちてる。けど拾いに行かないと手に入らない。
現在休職中の私はいま、俗に言う「ダメ人間」を体現している。
夕方ぎりぎり陽が落ちる前に起き出して、気が向いたら好きなことをやって、好きな時間に好きなものを好きなだけ食べて、明け方寝る。外出なんて、してもせいぜい家から1分のコンビニくらいなので、お風呂は2日に1回入れば良いほうだ。
「療養中だから、自分のペースで生活をするのが今のあなたに必要なこと。それでいいんだよ」と病院の先生は言う。
しかし「こんなんじゃダメだ」「働いていないのなんて社会人として良くない」と、焦ってしまって気分が沈む。
罪悪感に苛まれる私と、それを許せる私が「かわりばんこね」と二人仲良く列に並んでいるみたいだ。
今日の私は、後者だった。
要因はおそらく、新しく買ったカメラが届いたからだ。
おそらくというか絶対そう。
PENTAX SP
＋ Sinestill film 800T
私は写真を撮ることも趣味なので、これでテンションが上がらないわけがない。
メルカリで対応してくれたひともとても親切だった。親切って心を豊かにするよね。いいね。ありがとう。
そんなわけで、今日は私が見つけた幸せたちの記録です。
ちっちゃいけど幸せを沢山感じた日
カメラを手に入れた私はフィルムを装填して既にワクワク。
既に夕方になりかけていたけれど、元々今日予定していた初詣に行くことにしました。
パートナーを起こしていざ出発。がしかし寒みィ！！！
今日、寒すぎやしませんでしたか。
風も強いし冷たいし、もう家出た途端帰りたかったです。
普段引きこもりなので余計お家が恋しかった。
でもせっかく新しいカメラも手に入ったし…と帰りたい気持ちを抑えて近くのお寺まで歩いて行きました。
家の近所のお寺は結構有名で、毎年三が日は初詣に来る人たちでごった返しです。なのでここ数年はその人の波が少し落ち着いてから行くことにしていて、今年も例年どおりです。
家から歩き出して早速ファインダーを覗いて、あちこち適当な写真を撮ってみては聞き慣れないシャッター音と手に乗る重みの新鮮さに、まずひとつめの幸せを感じました。これを買えるくらい頑張ってくれていた自分、ありがとう。
そして、そんな私に合わせてパートナーはゆっくり歩いてくれていました。
生活に馴染んでしまって最近忘れがちでしたが、こういう細かい気遣いが出来ることをふとした瞬間に思い出しては、尊敬の気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいになります。これがふたつめの幸せ。
さあ、少し進むと早速お寺までの参道が見えてきます。
もう1月の半ばなのにそれなりに人が多くて、ちょっと緊張です。
人が多いところにも全然行かなくなってしまったので、たったこれだけのことですが私にとってはとても高い壁となりました。
行けるかな、とひそかに不安がよぎりましたが「今日はひとりじゃない、大丈夫」と言い聞かせて一歩踏み出します。
今日は調子も良かったからか、入ってしまえば結構なんてことなくてほっと胸を撫で下ろしました。
お店を覗いてみたり、カメラを構えてみたり、おしゃべりしながら歩いていたら、甘酒を売っているお店を発見。
「甘酒、飲んだことある？」と聞かれて、小さい頃に飲んだことはあるけれどおぇって言いながら飲んだ記憶がうっすら蘇ってきました。
小さい頃は偏食がすごくて、白いご飯と野菜ジュース（しかもメーカーも指定）しか口にしなかったほどわがままだった私。
でも今なら飲めるかも、飲んでみたいと告げると、買ってきてくれました。
（ほぼ）人生で初めての甘酒。結果は…美味しい！！
小さい頃の自分、なんてもったいないことを…
でも今日、「甘酒は美味しい」という幸せを発見することが出来たので、まあいいか。
そしてついにお寺に到着。
お寺の階段ってなんであんなに急なんでしょうね。
ヘビースモーカー＆運動しない引きこもりには大変迷惑なので、もう少しなんとかしてほしいものです。
お願いの内容はもちろん、今年始めのblogで綴った内容と同じことをお願いしました。
そして初詣と言えば、私の中ではおみくじ一択です。
おみくじを引きに詣でてるみたいなくらい。
お賽銭箱に100円玉を投入して、あの割り箸が出てくる長方形の箱を振ります。「80番」と書かれた棒が穴から顔を覗かせました。
いい結果でありますように…！と願う私の気持ちはきっと、お賽銭を投げ込んでお祈りしてるときよりもはるかに強いです。なんとバチあたり。
でも神様、ごめんな。私ちゃんと大吉引いたよ。
あまりにも幸福すぎるから、身を慎んで生活しなさいだってさ。ひゃっほう。
でも知ってました？
おみくじの運勢って、引いたときの前後一週間くらいの運勢のことらしいですよ。
パートナーは末吉を引いて残念がってましたが、それは1週間で終わるから大丈夫って言っておきました。
さて、初詣を終えた私たちはもうすっかり日も暮れてから今日一日何も食べていないことを思い出しました。
何食べる？って相談しながら行き着いたのは結局いつもの居酒屋です。
なんだかんだ、そういうとこ選んじゃうあたり保守的です。
居酒屋に着く頃には今ならなんでも美味しいって感じる…と思うくらいお腹ペコペコで、早速生ビールとブリ刺し、串焼き、卵焼きを注文。
何も食べてない身体に沁み渡るビールとブリ刺し…この上ない幸せ。
パートナーはとんこつラーメン注文してて笑っちゃいました。あ、なんかお腹空いてきた。
居酒屋ではいろんな話をしました。
私の創作活動のことから派生して、哲学とか宇宙人とか地球崩壊とか、そういう話です。何故かいつもそういった話に広がっていくんですけど、楽しいんですよね。不思議です。
私がこうして創作活動に勤しんでいることを見守ってくれていて、書いている記事も「書いたから読んで！」と言っている訳ではないのに「読んだよ」と言ってくれていることがとても嬉しい。
こうして書いていることを、誰かひとりでも読んでくれるひとがいるんだと思うと、それだけで力が湧いてきます。
まだ続けて短いですが、読んでくれている人がいるということにとても幸せを感じます。ありがとう。
ひとしきり楽しんでほろ酔い状態でしたが、外に出た瞬間の寒さで一気に酔いが醒めました。もう走って帰りたいくらい寒い。
家に着くと速攻で湯船にお湯をため、いざ入浴。
「幸せ〜〜〜」と思わず呟いてしまうくらいには、この瞬間が今日一番幸せだったかもしれません。今日は幸せ日記を書こうと決めたのもその瞬間でしたからね。
ミサトさんの言う通り、「風呂は命の洗濯」だとしみじみ感じました。この名言を知らない方はエヴァを観ましょう。
幸せは拾いに行くもの
さて、今日の幸せをダラダラと綴ったわけですが結局一体何が言いたかったのかと言うと、「幸せは拾いに行くもの」だということです。
カメラが届いても、外に出ていなかったら。
外に出たとしても、寒さに負けて家に帰っていたら。
今日の幸せや発見を感じることは出来ませんでした。
もちろん、外に出ていなかったらいなかったで別の幸せを感じていたかもしれません。が、結局それもやってみないと分からないもの。
私は今日行動して沢山の幸せを感じましたが、出かけようと家に引きこもってようと、きっと幸せなんてその辺に転がっていると思います。
ただ、幸せも後悔も行動して初めて生まれる。
今日はみなさん、どんな瞬間に幸せだと感じましたか？
それを考えることこそ、幸せを拾いに行くことだと思うんです。
今日はやらかしたなあとか、気分が落ち込んだときとか、なんかいらいらしちゃうときとか、そんなときに1つでも幸せなこと考えませんか。
これは見方を変えれば現実逃避かもしれませんが、そんなことどうだっていいじゃないですか。つらい気持ちでいるよかずっとマシです。
長々とお付き合い頂き、ありがとうございます。
今日は久々に幸せな気持ちで眠りに着くことが出来そうです。
みなさんも少しでも幸せな気持ちで眠りにつけますように。
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