【奈良生駒・宝山寺】役行者と空海が修行した神奈備山
今まで歴史として検証できる書物は古事記と日本書紀、勝者の記録しかなかったので、日本の古代史はこれまで謎だらけでした。
最近では時代が変わり、隠されてきた口伝での歴史が公開されてきています。
いろんな方がyoutubeでも出していて、調べると簡単に情報を得られるようになりました。
どの人の言っていることが正しいのか、というよりはいろんな角度から、立体的に歴史を眺められる時代になってきている気がします。
奈良を歩くうちに古代史に興味を持ち始めましたが、まだまだ明らかになっていくことがありそうなので、つくづく今の時代に生きていることに感謝です!
とくに古代大和の山々は、歴史の宝庫。
今回は昨年の秋に初めて行った、役行者や弘法大師・空海ゆかりの宝山寺をまとめてみます。
大阪市内からもアクセスの良い近鉄・生駒駅から、ケーブルで一駅乗れば簡単に到着。(時間と体力があれば、徒歩でも!)
ケーブルの宝山寺駅を降りて10分ほど階段を登ると、りっぱな鳥居が見えてきました。(お寺だけど、やはり鳥居!)
神社としては1678年開山となっていますが、古代から修験のお山だったので、こちらも神仏習合のお寺なんですね。
たくさんの人が参拝しているので、境内は線香の煙がたちこめています。
左の階段を昇って、奥の院へ。
ここから先は神社創建前からある神奈備山なので、聖地となる場所のようでした。
役行者が修行をしたという『般若窟』が見えてきます。
周辺に、たくさんのお堂がありました。
さらに階段を登っていきます。
多宝塔・大師堂あたりは空海さんゆかりの場所らしく、高野山に少し似た雰囲気を感じました。
ひたすら階段を昇り、奥の院に到着。
まず本堂右の、大黒天堂へ。
この角度の山の景色は、初めてでした。
こちらの白蛇弁財天さんは人気のようで、絶えず参拝の人が来ていました。
奥の院本堂左にある開山堂の横から、『福徳大神』へまだ登れるようです。
こちらから、頂上の神さまを遥拝。
ここが聖域に一番近い場所、のようです。
『福徳大神』はどんな神さまなのか、ということなのですが、ニギハヤヒ説もあるようで調べていくと奥深そうな場所。
参拝後、階段を下っていると、急に横からまぶしい光が。
ちょうど参道に並ぶ仏さまから、後光がさしているようでした!
帰りはケーブルカーに乗らず、のんびり参道を下って生駒駅まで。
生駒は大阪から地下鉄でつながっているので、奈良駅よりも大阪寄りでアクセスが良い山。
以前まとめた河内国一之宮・枚岡神社も近鉄沿線の駅近なので、一緒にまわれるかもしれません。
観光客は少なめで、のんびり古代史を肌で感じることができる地域です。