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人生初ひとり旅 長野県へ

模試や試験ではあるけど、きちんとした旅行という形では人生初のひとり旅。今回は北アルプス芸術祭に行ってきました。

早朝に家を出発し、電車に揺られること4時間。大町市にやってきました。黄金の稲穂と青い空を写した湖のコントラストが美しい。高低差のある地形なので、目に見える所ほぼ全て絵画のよう。

2週間前に急に思い立ち、様々な予約を一気に済ませて、出発当日までワクワクでした。

行程はざっくりこんな感じ。


1日目 アートバスツアー

昼過ぎに駅に着き、午後からのバスツアーへ。
鑑賞パスポートと事前支払でスムーズに乗ることができました。乗客は私含め三組しかおらず、しかも大きな観光バスだったのでとても幸運でした。座席をいっぱいに倒し、車窓から燦々と降り注ぐ緑と日光を浴びながら道中を楽しむ事ができました。

今回は仁科三湖コースを周りました。
湖の音は何とも言えず癒されるものですね。波打つ音とは違って、くぐもったぽこぽことした水音なんです。作品鑑賞の他にも見るべき自然が沢山ありました。

バスの運転手さんも気さくな方でした。
目の前に広がる湖

2日目 サポーター体験

芸術祭にはサポーターと呼ばれる人達がいます。会期前であれば作品の制作や設営、会期中には受付などの運営に関わるそうです。今回私は受付をさせていただいたのですが、地元の皆さんから気さくに話しかけてくださって、とても温かな気持ちになったのを覚えています。

お昼休憩には大町駅近くのパン屋さんで購入したバターパンとゆで卵を食べました。何しろ景色が良いので、さながら高原ピクニックのよう。なんて贅沢なお昼休憩なんだろうか。

人生で一番美味しかった。

私が県外からのサポーターであった為に、あまりお力に添えなかったとは思いますが、少しでも作家さんや地域の方々に関わることができ、大変貴重な体験でした。

3日目 白馬岩岳マウンテンハーバー

山岳を見渡せる展望台があるという事で、とても楽しみにしておりました。…が、生憎の天気で雲が分厚い。

早朝の出発のせいで降車駅を一つ寝過ごてしまい、やむを得ずタクシーを使用しての移動となりました。次の列車まで待ちぼうけも良かったのですが、早く行きたかったので。

百聞は一見に如かず。とりあえずこちらをご覧下さい。↓

??????

まさかの曇り。山岳見えず。ゴンドラに搭乗したあたりからもしかして…とは思いましたが、こんなにステキに雲が分厚いことってあるんだろうか。でも、触れる空気と険しい山肌が、やはり自分の日常生活には無いもので、来てよかったなあとしみじみ思うのでした。

テレワークができるよう、ウッドデッキにテーブルとWi-Fiが完備しておりました。すごい。

4日目 長野県立美術館、いわさきちひろ美術館

遂に来ました、長野県立美術館。この霧の彫刻が見たかった!5分間の噴射だそうで、この期を逃すまいと、いろんな角度から鑑賞するため奔走しておりました。

建物の直線と、曲線の重なりが美しかった
館内図も美しい

建物そのものが作品のようです。ガラスが美しかった。資料を読めるブースもあり、見どころたくさんでとても楽しかったです。様々な企画もしているようで、地元の方がふらっと立ち寄れるような、開けた美術館だと思いました。

お次はいわさきちひろの邸宅と、絵本の美術館。

「どうぞのいす」企画展をしていました

目の前に広がる高原が素晴しく、芝生で絵本も読めるらしくて、最高でした!!!!!
一日中過ごしていたくなる場所でした。

いわさきちひろは晩年ここにいたそう。

住居一つに沢山のこだわりと温かさがあり、見ていてとても癒されました。柔らかな色彩がここで生み出されていたと思うと、貴重な時間を過ごせたなあと思います。

さいごに

なんかしたいという漠然とした思いが、こんなに美しい思い出に変わりました。本当に楽しかった。長野にはあったかい人達がたくさんいたし、おじいちゃんおばあちゃんもパワーが有り余っている。最高です。空気もお水もご飯も美味しい。

何より、こんなにフットワーク軽く動けるんだ!という新たな発見が、心なしか自分に自信を持たせてくれたように思います。この心境の変化は自分でも予想していなかったものでした。

1人で旅をすると、そこで出会う人達の温度感を特に感じやすいような。人の気遣いが、やけに心に沁みました。誰とも喋らない休日も好きだけれど、他人と繋がりを持つのも良いものだと思いました。

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