買いものは愉しい
久しぶりにお菓子の話題です。
手みやげを何にしようかな、と考えてて、自宅からそう遠くない洋菓子店を思いだしました。最近寄ってないなあ、とおもって、その店の焼き菓子を買いに行くことに決めました。
その店のことは、以前母の友人が、わが家の集まりに持ってきてくれて知りました。焼き菓子の詰め合わせでした。ずいぶん前のことです。
個包装してあるひとつひとつのパッケージが、古くさくて好ましい。あまり記憶にないけれど、たしかひとつかふたつ、選んで味わったとおもいます。洗練されているとか、トレンドっぽさとかはない、安心できるおいしさでした。
それからしばらくして、店の場所を確認して自分で訪ねてみました。たぶんその時もなにか、誰かへの手みやげのための買いものでした。
店は住宅街のなかにあって、広くはないのにお菓子の種類が豊富なのにおどろきつつ、もらってうれしかったあの焼き菓子を、いくつか選んで買いました。
自宅から遠くはないけれど、用事のない町なのでめったに行かない。今回で3、4回目の訪問だったとおもいます。
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手みやげとか、ちょっとした贈りものをするのに食べものというのはいいとおもいます。食べてしまえば残らない、つまり気軽という意味でいいとおもうんです。旅行のお土産とかもまあ、そういう理由でお菓子などのやりとりはよく行われますね。
そういうときに、私はてきとうな選択をするのはすきじゃないです。そういうことをするくらいなら、あげないほうがいい。
そんな性格だからか、選ぶとなったら真剣というか、あまりぞんざいにはできないたちです。自分が好きで、おいしいとおもうものがいい。
ところで長崎のなにかおいしいものを、となったとき、選択肢は多くありません。なんというか、偏っているんですね。例えばカステラなんていうのは、老舗のものはおいしいしすきなんだけれど、シチュエーション的に向かないことがあります。
見た目には1号のものが好ましいんだけれど、相手がひとりの場合なんとなく抵抗があります。0.5号だと量の具合はちょうどいいんだけれど貧弱というか、ケチな気分がしてしまう(個人的な意見です)。まあ、相手によりますね。
それで何か別のもの、とおもっても、カステラを売る店は山ほどあるのに他の選択肢が心細い。日持ちがして、値段が張りすぎず、味と質量に不足がないものってすごく少ない。
今回は冒頭の店が頭にうかび、おもわず われ発見せり! と叫びましたね(うそです)。
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そういうわけで、何年ぶりかで行ったことだし自分用にも買ってみました。おかみさん(そう呼びたい)は手際よく、私が選んだ焼き菓子を箱に詰め、包装紙をかけ、リボンを結んでくれました。
しょっちゅう買いものに行くわけではないけれど、こういう店にはなくなってほしくないなあ、とおもいつつ、急に気温の下がった夕暮れをてくてく歩いて帰宅しました。
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今日の「耳より情報」:おいしいものや店の分野は、おうし座かやぎ座あたりが得意なんだそうですよ。経験から言ってもこれはけっこう、信用していい情報だとおもいます(どうしてかはまたいずれ)。
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